愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2006/11/16
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     自分で操る[その4]


阿武「備前さん、

   そして皆さん、

   人は誰しも

   歩いてきた人生の

   時間の中で消極的な言葉使いや感情を持つ事が、

   習慣になっているものですね………。……ですから、

   今、私が話しているこの問題提起は『経過時間』という面

   で分析したら、案外、年長者の方がその傾向が強いかも

   しれませんね。

   ……これを能動的に訓練して自己矯正するように努める

   べきだと……お話ししているわけです……が……、

   年長者にとっては大変でしょうね…………」

備前「先ほどから、阿武さんの話を聞いていると、

   何でもかんでも、消極的思考あるいは積極的な思考の両面

   から考えられそうな気がしてきました……」

阿武「!! 備前さん、そうです……。まさにそうなんです。

   ……何事によらず、考えよう、思いようという面が

   ありますからね。

   昔、ある素敵な方が私につないでくれた川柳に

   こういうのがあります。……何でも毎日新聞で見つけた

   川柳らしいんですがね。


   『楽しいと 思えばホントに 楽しいな』


   …………極めて明快です」

備前「何か……見えてきたぞ……」

阿武「ふふふふっ……、えーー、それからね、もうひとつ……、

   以前、話した『心の色』って覚えていますか?

   復唱してみましょう。



    【 心の色 】

    仕事をしていて……

    辛いと思うときがある。

    同じ仕事をしていて……

    面白いと思うことがある。

    同じ仕事をしているのに……

    辛いと言う人がいて、

    ……楽しいという人がいる。

    仕事に……色は無いみたいだね。

    ……心に、色があるみたい。



   覚えていますか……?」

備前「はあ、たしか桜の頃に聞いたような……」

阿武「覚えていて頂いて有り難い…………。こんな風に、

   どんな事柄であってもですね、積極的な『思考』と感情と

   言葉で表現する事ができるし……、

   また逆に消極的な『思考』と感情と言葉で表現することも

   できるわけなんです」

備前「……うーん…………ですね」

阿武「例え話をしましょう……。

   自分の日常の言葉使いや服装等について、先輩から注意を

   受けた場合を考えてみましょう。

   ある人はそれを『叱られた』と思いガックリ気を落して、

   その後、その先輩を避ける様になった。

   一方他のある人は、

   『自分の事を思って良いアドバイスをしてくれた』と思い

   その先輩に積極的に近づいていった……という様な例が

   あります……」

備前「なるほど、なるほど……、似たような事は周りにいっぱい

   ありますね…………ナルホド……」

阿武「そうでしょう?……ね。もう一つ例をあげてみましょう。

   給料前には財布の中の金が、残り少なくなってきますね。

   そんな時、ある人は『もうこれだけしかない』と思い

   心淋しく感じたが、他のある人は、

   『まだ、これだけある』と思い心強く感じたと言う具合に

   同じ人の言葉、同じ財布の中の金でも、思いよう考えよう

   によって、感情も言葉使いも変るものです。

   だから……我々は『思考』と、感情と、言葉使いの、

   この三つの相対的な関係、および自らの『行動』に与える

   影響をよく認識して、内省…検討すべきだと思うんです」

備前「うーん、阿武さん……、確かに言われてみれば、

   そうに違いないのですが……、でも、四六時中、

   いちいちそんな事を内省…検討できますかねぇ……。

   ちょっと無理と言うもんじゃありません?」

阿武「……」

備前「それに消極的思考にしても積極的思考にしたってですよ、

   ふと気が付いた時には既にやってしまっているというのが

   実態じゃないですかねぇ。現実は……。

   ……どうでしょう?」

阿武「備前さん、あなたがそう言われるとしたら……、

   まさに、それは全くその通りですよ。そして、あなたは

   じっとして止まっていれば良いのです…………。

   ……自分の人生ですから自由なのです」

備前「…………」

阿武「元々、消極的な『思考』というのは、日々の生活の

   繰り返し繰り返しの長い経験の中で、習慣化され

   根強いものになっています。

   だからこそ、自分で意識的に改革の動きをしない限り、

   簡単には変わらないものなのですよ」

備前「……確かに……日本の政治みたいだ…………」

阿武「はははっ……。備前さん、変えるには意識的でなければ

   いけません。強い意識……。つまりは、わざとやるので

   なければならないのです。そうでなくては、自己改革

   なんて、とてもおぼつかないでしょう。

   野球に例えれば、ピッチャーの投球フォームを改造する

   ようなものですからね……」

備前「ウーン………、耳の痛いお言葉ですねぇ……」

阿武「そうは言ってもまぁ……、何事もムリは長続きしません

   から……、まぁね……、ムリと思う人はですね。

   四六時中といったオンライン処理をあきらめて、

   一日に一回、たとえば布団の中でとか……、一日に二回、

   歯を磨く時と風呂の中でとかと、いうように、バッチ処理

   で試みれば良いと思います」

備前「バッチ……ですか……」

阿武「そうです。あたかも、ジャングル探検隊が、険しい地形や

   猛獣との戦いの明け暮れの中で、一日に一回夜空を仰いで

   星座を調べ、自らの位置と進むべき方向を確認した様な

   やり方でやれば良いでしょう。

   人生は、探検でもありますもんね。そして、徐々にバッチ

   処理回数を増やしていけば、いずれオンライン処理も可能

   になるというものです」

備前「要は、相手のせいにしたり、周りのせいにしたりする事を

   ちょっと横において、内省…検討するということだから、

   相当に沈着冷静でなくちゃなりませんね。うーん……凡人

   には、なかなか容易な事じゃありません……」

阿武「凡人でけっこうです。自分の希望を実現させようと強く

   願えばそうなるのです。

   普通『忍耐』という字からは『耐え忍ぶ』という重たい

   イメージを持つものですが……、それが、希望を持ち、

   その実現の為に自分の『思考』を積極的にする行為に

   よって、明るく楽しいものになる訳です」

備前「ウーン……じっくり考えてみたいと思います。

   ――では、次に、えーと、

   何ておっしゃってましたかねぇ……。

   実際的に『思考』を積極的な方向に向けて行く為には…?

   えーと、確か……、暗示を……」

阿武「そうです。暗示を分析するという事です。

   では、この事について解説していく事にしましょう……。

   備前さん、我々は毎日毎日、暗示の海の中で生活している

   と言っても過言ではありません………」

備前「……?……暗示の海?」

阿武「はい、それほど我々の周りいたる所に、暗示の材料となる

   ものが満ち満ちています。特に、自分よりも上位の人、

   又そう感じている人……、例えば、家庭であれば、親とか

   兄とか姉、会社であれば、上司とか先輩等々ですが……。

   こういう人達の言葉や行動は、普通よりも強い暗示と

   なって影響されがちです」

備前「…………!!」

          <続>


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Last updated  2006/11/16 08:51:56 AM
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