私の根幹を支えて頂いた11人の恩人 0
全8件 (8件中 1-8件目)
1
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<下> <Renewal> 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<下> 辞表の事を何時の日か察した家族からは、実に温かい様々な支援を得られました。人間が本気になると、そのメッセージは言わずとも、自然と身内には伝わるものですね……学びました。そして、3人の男の子達には、親父の背中を見せる事ができたと思っています。(^。^) 辞表を抱いた最初の年度の3月下旬、目標達成予測が盤石のものとなった頃にこの店に来て、お酒の勢いもあり、やや、自慢げに話したわけです。……すると女将が……、「そうね、頑張ったねぇ……、良かった良かった。 下田さんに辞められると、ウチの売り上げに相当な影響が 出るけんね。(^-^) 良かった良かった。……でも、下田さんひとりの働きでは 出来なかったよね……」と、言ってくれたのです……。 確かに……、頑張ってくれた仲間達には心で感謝していましたが、女将のこの言葉を聞いて、あることを思い付きました。元々は、仕事の結果が良ければ、年度末の31日に、辞表を自分で燃やすつもりだったのですが……、その年度に、最も私を助けてくれた仲間をよんで慰労して……、その場で、辞表に火を付けて貰おうと考えたわけです。 今年度はT君。何も知らずについてきて、この運びになって泣き出しました。「部長の居ない営業部なんて考えられません。 辞められなくて良かった良かった……」と言って、泣いてくれました。…………私も思わず涙がこぼれました…………。そして目標達成の充実感が、じーんとこみあげてきました。 T君から「どうして、僕なんですか?」と聞かれました。確かに、部内では年も若いし、売り上げがナンバーワンという訳でもなかったのです……。……しかし、千載一遇のチャンスに、彼が適時打を打ってくれたのです。単打のレベルでしたが起死回生のヒットでした。一番若い社員の思いもよらない活躍で、ベテラン陣にも、ズンと気合が入りました。そして、上期の大幅なロスを取り戻し目標を達成する大きな力になっていったのです。……話してやると心から嬉しそうに笑いました。「ちゃんと、見ていてくれたんですね……」「当たり前よ!」ポーンと背中を叩いてやりました。 「男の人の関係って……いいねぇ……」女将が、呟いて奥に消えていきました。さぁー、儀式は終わった。ご馳走の始まりです。 その青年はその後、Uターンで帰郷しましたが、地元で立派な営業マンに育って、噂が聞こえてくるような活躍をしています。 いつ思い出しても、顔がほころぶ思い出です……。 <完>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/02/19
コメント(35)
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ?^-^◆ 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<上> <Renewal> 「ううぅぅぅ……」とうとうT君は泣き出してしまいました。女将もそっと目を拭っています。流石に私もじーんときて……涙です。 思い起こせば……一年、ほんとうに色々な事がありました。目の前の大きな灰皿の中で、オレンジ色に燃えている炎を見ながら感慨もひとしおです……。 30年程前の年度末、3月31日夜…………のことです。北九州八幡の、行きつけの小料理屋のカウンターです……。分厚く大きな陶器の灰皿の中で、炎となって燃えているのは私の辞表です…………辞表……。(-.-) 人事異動で、営業部門の責任ある立場を拝命した折に、経営コンサルタントをしている岳父の勧めで、辞表を抱くことを始めたのですが……、これがけっこう大変でした……。(^_^;)年度初めの4月1日に辞表を書いて封筒に入れ、いつも内ポケットに入れて持ち歩くのです。 いきさつは……と云いますと……。 旧正月の頃でしたか……、岳父と呑んでいる折に……、「クビを賭けて仕事をしている」という意味の事を話しましたら「茶番だ……」と大笑いされました。「辞表を書いたことも無い癖に……、 大きなことを言うもんじゃない……。 言葉だけなら何とでも言える……」……と。 これで本格的なスイッチが入りました。マジでクビを賭ける気になっていたからです。当時、それ程挑戦的でリスクの高い任務に就いている、……そんな意識でした…………。抜擢して頂いた恩義も感じていたのです。 親会社から出向でその会社に来ていましたので、親会社の方も辞めなければ完全に退路を断つ事にはなりません。……だから辞表は二通書きました……。 確かに岳父の言う通りでした。気持ちの基本が変わりました。現実に、具体的に辞表を書いて胸に抱き、何時でも出せる状態でいますと、肝の据わり方が尋常ではありません。そして、張ったりの無い極めて地道な運びとなります。 それから、攻める時、守る時の判断が、オーバーな言い方をすると、壮絶ともいえる、決断となりました…………。 毎日、帰宅後はポケットから出して引き出しに入れ、朝、再び内ポケットに入れるわけですが……、4/4期も二月くらいになってきますと、封筒がよれよれになってしまいます。角の方は擦り切れて、二重封筒の下の青い部分が見えてくる状況です。辞表もなかなか風格のある様相を呈してくるのです…………。 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/02/18
コメント(33)
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 癌細胞を殺す……天然の殺し屋 <Request・Revival>主治医「……驚いたな。進行するどころか、逆に少し治って きている箇所もあるな……」患 者「治る?そんなことってあるんですか?」主治医「ガンのメカニズムはまだ完全には解明されていない。 研究者の中には自己免疫系の強化でガンやリュウマチの 治療にあたるという方法を真剣に考えている人達もいる」患 者「その辺のところ詳しく説明していただけませんか?」主治医「最近、笑ったり、泣いたり楽しい事をしたり…………。 そんな経験はありませんでしたか……?」患 者「はい、この半年で大いに有りました。 まず、仕事を放棄して一人で車を運転して旅に出ました。 心が開放されてとても気分が良かったのを覚えています。 次に田舎の恩師に会い、酒を飲み、とても有意義な時 を過ごしました。そのあと旧知の友人の葬儀に参列し、 悲しくて大泣きをしてしまい…………。 一ヶ月くらい前には、昔好きだった女性と再会し、 二人で温泉旅行をしました。一緒にいるととても楽しい人 で寿命があと半年なんて忘れて、笑いっぱなしの 毎日でした」 主治医「それかもしれませんねぇ…………(一_一)」患 者「えっ? (゜_゜>)」主治医「ガン細胞というのは、人間の正常な細胞が分裂していく 中で、作られるおかしなコピー、つまり、不良品と いっても良いでしょう。人間の身体の中には その不良品を自ら処理するしくみがあります。 それが、免疫系というシステムです。免疫の担当細胞は 白血球の仲間のリンパ球です。その中の一割を占める のが、ナチュラルキラー(NK)細胞です。 ナチュラルキラー、つまり天然の殺し屋とでも いいましょうか………………。 NK細胞がガン細胞を見つけると、まるで鮫が獲物を 食いちぎるように、襲いかかって殺していきます。つまり 人間の体は本来自力で病気を治す能力があるんです……」患 者 「はぁ…………………………」主治医「さて、そのNK細胞は、実は、楽しい事をしたり、 大笑いしたりすると、突然、数が増えて活性化します。 これを利用して、リュウマチ病棟に落語家を送り込んで 落語を聞かせ、大笑いさせて、リュウマチを治そうと いう試みがなされています。 リュウマチ患者は一般に生真面目で、あまり笑わない 人が多いというデータもありますからね」 患 者「で………………効果は?」主治医「もちろんあります。かなりの患者が、いい方向に 向かっています。更にもうひとつ良い例があります。 七人のガン患者が『生きがい』をモンブラン登頂に 求めて、長い訓練に耐えて、遂に成功しました。 1987年のことです。 それから、十年後の1997年、なんと七人中、 五人のガン患者が健在でした………………。つまり 『生きがい』を持つ事が、NK細胞を活性化させて、 ガンの進行をくいとめたということですね」患 者「しかし私は、悲しい事に出会い、大いに泣きました。 これでは、NK細胞の働きが低下するのでは ないですか?」主治医「いいところに気づかれましたね。確かにストレスを ためたり、落ち込んだりすると、NK細胞の活性は 低下します。 しかし、悲しい時にガマンせずに、大泣きすると、 不思議な事に、これまたNK細胞は活性化します。 悲しい時に出る涙は、その成分の中に、蛋白質を始め 多くのストレスホルモンが入っています。 つまり、泣けば有害物質が流れ出て、心を浄化する 一種の排泄行為となるのです。だから、人は、大泣き するとそのあと、案外スッキリしますよね」 患 者「なるほど…………………………」主治医「あなたにとって、今の状態をお続けになるのは 良い事です。 NK細胞がどんどん活性化して、ガンが治ってしまう 可能性もないとは言えません。どうぞ、そのまま、 お続け下さい。 人間、ガマンしてはいけません。 大いに笑い、大いに泣いてストレスをためない。それが 長寿の秘訣と言ってよいでしょう」 ・・・・・・・・・・ 弘兼憲史 『黄昏流星群』より ◆ 動物に、ナチュラルキラー(NK)細胞あり……。 ◆ 水にも自浄能力がある。 ◆ かって、政治の世界にも、それらしいものがあった……。人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ===========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/09/15
コメント(34)
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆ 皆前向きなり向いてる方が前だから(^-^)胃に優しくね ★ あーーー!ホントにしゃくにさわる奴!(`へ´) 【まっ、いいか………相手にしぃーーない(^-^)】 ★ くそー!思うようにならない!(`へ´) 【…………こんな事もあるよな……長い人生やもん(^-^)】 ★ 俺は正しいのに、何故!!(`へ´) 【……なんだ、相手もそう思ってるのか……(^_^;)】 ★ あーーー(`へ´)もう、訳が分からん! 【それも又、良かろう……勉強!勉強!(^.^)】 ★ どうして、分かってくれないんだ! 【みんな頭悪いんだ……仕方ねぇか……ははははっ(^。^)】人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ====================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2020/03/09
コメント(34)
^-^◆ 人生最大の 迷い[5/5] 【 Requestにより再掲載 】 自分では、全く意識しない…………そんな……ところでも、自分が加害者になったり………、又、お助けマンになったり……、時には、被害者になったりする。 ………人の世は……。「カァちゃん、こりゃもうお手上げやね……。俺ごとき小さい 人間で、どうこう出来るこっちゃないわ……」「………うーん、そんな風には考えんやったね。 ……でも、あんたの言う通りやねぇ………。うーん……。 きりがないわねぇ……。 少々、トラブル起こっても信念で行くしかないねぇ………、 これは……」「………信念……か……」 「しかし、なんだねぇ、あんたも……。 きつかったんやねぇ……。 相当に悩んでたんやねぇ…………。 今のあんた、和尚さんみたいな顔しとるよ……」「……(-_-)」「男の人は良いねえ……。みーんなそうやって、悩んで 大きな人間になっていくんやねぇ……」「………………………」 こりゃーもう、自分のコントロール範囲等遥かに超えた事じゃないか。………仕方が無い。………他力や、他力や…。この世に100点満点なんて存在する訳が無い……んだ。 こんな風に、自分で自分にうなづきながら考えた時、それまで重苦しく胸に覆い被さっていた暗雲が、すぅーと晴れていく様な気がしました。 よし、対人関係において、あらゆるテクニカルなものを排除しょう…………。 とにかく……とにかく真っ直ぐ……誠実に、 熱意を持って、 正直に接し、 勇気を失わず、 思いやりと、 感謝の心を大切にして、 最後まで完遂するような そんな、そんな……態度で望もう……。……誰に対しても。 そして、何か落ち度があったり人に迷惑をかけたりしたら、……それは、その時で仕方が無い…………。その時は虚心担懐にお詫びし……、許しを乞う事にしよう…………。 悪意や、他意さえ無ければ…………、人は何時か過失を許してくれるだろう。………許してもらえない時は、時間をかけて待てば良い。…………待つしか……無いよ……。………結果は、後から付いてくるやろう。 とにかく、ーーーーーーー前に進もう!!!!!進まなくちゃ何も始まらん……。六勝四敗で良いじゃないか……いやいや、四勝六敗でも良い。いやいやいやいや、そんな……勝敗に拘る事を止めよう。 こんな風に頭を整理できたようなきがします。 要するに、自分の中で、7~8歳の頃までに完成している、本質的な人間としての自分に戻って、人に接していこうという事でした。 「嘘をつくな」とか「人に親切にしろ」とか…… 「逃げたらいかん」と、口癖のように言っていた祖父の声が、 今、聞こえてくるようでした。 肩の荷のようなものが、すうーと軽くなるのを感じました。 万年筆の送り主は今でも誰だか分かりません…………。 でも、私は、それで良いとも思っています。 ………神様だったんではないかとさえ思います。 物理的な万年筆というものを、目の前に置いてさえ そう思います。 私にとっては『神』でした…………。 無意識の内に自分が迷惑をかけている人も沢山居るという事 を、自ら気づかせてくれたんですから……。 ………今の自分の一つの原点はこの出来事にあります。 「……ちょっと、何をさっきから、ニヤニヤしよるとね」「うん、ちょっとね。……今日も来てよかったわい」「そうね………? ちっとは眼に力が出てきたごとあるねぇ。 よし、じゃー、私もビール一杯頂こうかね……」「よっしゃ………、ほれ………………、じゃっ乾杯!」「乾杯!」 八幡白川町の夜は、深々とふけていきました。 <完> 一週間のお付き合い有難うございました。 ============================================================================◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2009/03/20
コメント(32)
^-^◆ 人生最大の 迷い[4/5] 【 Requestにより再掲載 】「あたり前よ、人様からお金を 頂くってことは、そう簡単な事 じゃ無いもんね……。 ……あんたも、自分の給料の 出どころのトドのつまりが お客さんっていう事、忘れたらいかんよ……」「うん………………。そうやな有り難う。……カァちやん ……いつもながらいい事言うねぇ……。 ところでカァちゃん、 話は変るけど面白い事があってね………」 例の『万年筆の話』なんですが『迷惑な話』を面白いって言ってる自分を発見して、ちょっと可笑しく感じました。……これが、この店に通ってくる客だけが感じる『カァちゃん効果』って奴でしょう……。超ポジティブなカァちゃんに感化されるのです……。 「………へえー、そんな事があったんね。でも、万年筆って いう所がお洒落やねぇ。昔の紳士はみんな上等の万年筆を 持ってたわ」「……どう、思う?」「どう思うって? 何よ。折角の気持ちやから、ありがたく 貰っときなさいよ。それで、良いじゃない…………」「でも………、誰かも、何故かも分からんのに………」「まぁ、そういう事も世の中にはあるよ。第一相手の人は、 はっきりあんたにお礼したいって言ったんやろう……? 素直に受けてやりなさい。その内、分かるかもしれんよ」 「そうかねぇ……………」「男のくせに、小さい事にこだわりなさんな。あんたも知ら ず知らず良い事しとるという事よ。でも、蟻の命に喩える なんて、最近は現場の人もなかなか風流やねぇ……」「何言っとるんね。製鐵を支えてきたんは現場よ。 まぁ、この人が現場の人という確証はないけど………」「あんたは、命の恩人たい、ふふふっ…………」と言いながら、 カァちゃんは奥に消えました。 命の恩人か……………………。「……!!!!!!!!(;一_一)」 ………………次の瞬間、私は、ゾッとしました。ゾッとして……、そして、……頭の中が真っ白になりました。 誰だか知らない人の蟻の喩え……、 その喩えで言うなら……、大変な事にもなります………。 もし……、 もし、私の蹴ったその石が……、 別の蟻に偶然当って、 …………その蟻が死んでしまったとしたら…………。私は、その蟻の子ども達に『親の仇』として 狙われる事になる訳です……………………(;一_一) 自分に全く覚えが無くても…………。救った事も……、又、殺した事も……、自分としては何の自覚も無い事なのに…………………。片や、命の恩人と感謝され……、片や、親の仇と狙われる……。私は、ただポンと何気なく石を蹴っただけなのに……。何かをしようと意識的に動いた訳でも、なんでも無いのに…………。 うわーーーーー……、 人の世は大変だ…………!!! ………これは、もう、人間関係を、あれこれ考えていても きりがないなぁ………。 …………悩んでも……切りが無いやぁーーーー……。 <続> ============================================================================◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2009/03/19
コメント(16)
^-^◆ 人生最大の 迷い[3/5] 【 Requestにより再掲載 】「大物はねぇ……お酒の席なんかで 人の噂はせんものよ……。特に、 あの社長さんは徹底しとるねぇ。 ……男らしいよ……」「そう…………ふぅぅ…………」「あの社長さんのことが、気になるとね………?」「……って、言うわけじゃないけど…………?」「みーんな、気になるっちゃろう……?何もかも……。 ふふふっ……。 ………あのねぇ、私の年賀状の話をしてやろうかね。 参考になるかどうか分からんけど…………」「年賀状の話? ……ああ~、まだ出してないなぁ………」 「うちの店はねぇ、小さいけど結構お客さんの総数は多いのよ。 年賀状も何百枚も書く。……もう、12月は大変よね……。 商売始めて、大分たってから……思った事があるんよ。 書いてる時にねぇ、普通に書ける人とすごく気を使って 書く人がある訳……」「へえー…………、上客とそれ以外ってわけ?」「それが違うんよ……。売り上げというか……商売上の事とは、 必ずしも関係ないのよ。……つまりね、苦手なお客さん……」「…………あーーあ、苦手……ね」「私も普通の人間やから、なんぼ、お客さんて言っても、苦手な 人ってあるわねぇ。その人達に気を使う訳よ。善いお客さん とか普通の人とかは、すらすらと書けるんだけどね……」 「なるほど、分かるような気がするなぁ。 苦手な人って、相手もこっちをじっと試してるような所が あるもんね……」「うん、まあね……。 ……でも、それ以上に最も気を使って書くお客さんて、 どういう人か分かる……?」「えー…………? それ以上に………?」「ふふふっ、あたしが惚れてるお客さんよ。ははははっ……」「………ウーン…………なるほど、よく分かる」 「それが面白い事にね……。何年か経ったら、だんだん気を 使って書くお客さんが減っていったんよ。 もちろん、お客さんが来てくれなくなった訳じゃないよ」「フーン、…………ああ、好きになっていったわけだ」「うーん、そこまでは無理としても苦手意識は無くなったって ことかなぁ。その頃から、営業が安定したね……」「………………………………」「どうしたんね……?」「そう言えば、結構、苦手な人が多いなぁ……、俺は」「まぁ、男の人は色々あるけんね。仕方ないよ…………」 「うーん、結構上手に付き合ってるつもりやけど……。やっぱり 見え見えかなぁ……?」「意外と分かるもんやからねぇ。好き嫌いって……」「…………やっぱり、まずいよねぇ」「うん、でもある程度仕方ないけどね……。急に好きになれって いってもねぇ……。 ……只……」 「うん? 只……なに?」「誰でもそうやけど、好きでもない人はあんまり信用せんし、 まして、その人から、物を買おうなんて、………ねぇ。 あんまり、考えんわねぇ……」「………。 その辺かな俺も………………。うーん。 あっ、ビールもう一本」「はいよ……、まぁ、あんまりクヨクヨせん事よ。時間が かかるよ、こういう事は………。 いつもの様に笑っときなさい。 笑う門には福来るって言うやない…………」 「うん……。 しかしママさん……。どうやって、苦手な人に近づいたん?」「近づくも近づかんも、お客さんはカウンターに居るんやから、 遠くても、2メーターよ。……ふふふっ……」「……!」「………まぁ、そうねぇ……。 今思えば、相手の良い所、自分と合うところを、一生懸命 探したような気もするねぇ……。 それと明らかに相手の人が嫌う言動は……慎んだかな……。 疲れる面もあったけど……こっちも商売やからね……」「ママさんも、天性の明るさで悠々とやってきたって思ってた けど……色々……あったんだ……」 <続> ============================================================================◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2009/03/18
コメント(19)
^-^◆ 人生最大の 迷い[2/5] 【 Requestにより再掲載 】 当時、悩んでいた仕事というのは営業の仕事なんです……。会社を変わって初めて本格的な営業という仕事に就いて……、一年位経過した時期でした……。 自分では懸命にやっているつもりなんですが……結果が全く出ない……という状況が、ずっと続いてました。…………兎にも角にも実績が上がりません。 以前居た会社とは、あらゆる面で仕事の対象物の規模感が違っていまして……、それも一万分の一という極端に違った会社に飛び込んでしまってたんです。この規模の決定的な違いが、私にとっては課題でした。違いの意識は、ちゃんと頭にあるんですが、実感として湧いてこないので……、それが失敗の連続につながっていたように思います。 以前は何万人もの社員が居る会社に居ましたから…………。ひとつの工場だって何百人も人が居ます。一度の合理化人員削減の規模にしたって、何十人というものも珍しくありませんでした。中小企業なら、10年位かけて採用するような数です……。 金額の感覚にしたって、上申書や稟議書の金額の欄の単位は『百万円』で、35とかけば35,000,000円の事だった訳です。新しい会社では、精々、35,000円か、場合によっては、35円の事なんですよ……。 職場が変わって、一年もやっているのに、なかなか結果が出ず何が何だか分からなくなっていた時期です…………。 というのも、日常の活動はそこそこうまくいっていて、お客様との関係も良好だし……、提案の案件にしても顧客は真剣に検討してくれているし……、対応している顧客の数もかなりあったし……、どこに行っても良くやってるねぇと誉めてもらっていたし……、まあ……営業の『カツドウ』としては順調だったわけですよ…………。 (……今にして思えば、この順調感が錯覚だった訳ですが) ただ、肝心の売上げに一件も結びつかないという、悲惨な状況でした……。営業は「売上げ」がポイントです。 そういった数字に対する感覚のズレみたいなものを、親しいお客さんが飲み屋のカウンターなんかで注意してくれてはいたんですが…………、実感として理解しきれない段階だったのでしょうね…………。 頭では理解できているように思っていても、実感として体感していないから、生活習慣のレベルまで来ないといった状況で……。他人から見れば、とてもチグハグな人間に見えたと思います。 2~30万円という言葉や、5~6人という言い方を連発して冷たい視線を浴びている事なんて分かりもしませんでした。 今はもう、亡くなられたある社長さんから、冷やかされていたのを……懐かしく思いだします。関西出身の人でした。「あんた、さっきからいい加減な数字言うとるけどなあ、 20万と30万では、10万円違うで……。あんたの商売、 利益率なんぼや? えっ?なんや意識してやってないんか? ……まぁ良いわ、5%とかそんなもんやろう。 10万円の利益出そう思うたら、なんぼ売らなあかん……? 200万円や。 あんたの商売で、200万円は簡単か? 小さい数字か?……誤差の範囲か? ………まだ、そうやないやろう? 2~30万円とかいう 言い方をしとる内はひよこやな。 5~6人言うんも一緒やで、一人違うたら、わしら大変や。 一人雇うたら年間なんぼ要る?300万ってみたって 年間6,000万売らなあかん。大変な額やでぇ。なっ、 分かるか………? ん…?そんな、感覚やったら 誰もあんたを信用せえへん……」 今でも、生の声が聞こえてきそうな懐かしい話です。営業という仕事に想像だけで飛び込んで…………、人とちゃんと話が出来りゃ良い……、説明が巧けりゃ良い……、理解が早けりゃ良い……、頭の回転が速けりゃ良い……等と、ある意味、舐めて掛かって………、そして、結果が出ないで悩む…………。 そうすると、人間、次に何を考え始めるか? どうしても定石の様な物を求めるようになります。行動のコツというか答えというか、要するにこんな風にすればうまくいくし、売れるという、マニュアルの様なものを無意識的に探していたようです。 そういうものは、ある程度キャリアを積んでくると(……というよりも営業の基礎が出来ている人に対しては……)それなりのものが存在するんでしょうが、まだまだ、未熟で我流の駆け出しの段階で『魔法の杖』を欲しがった訳です。 結局、沢山の営業の先輩達にいろんな事を言われて、相互の矛盾に益々迷って、もう誰に対して何をどうしたらいいのか訳が分からなくなっていた段階でした。そんな時って、すごく臆病に似た状態になります。 そんな時期の、万年筆騒ぎでしょう。全く迷惑極まりない感じでした…………。 ◇◇◇………夕方、行きつけの飲み屋のカウンター……。 早かったので、まだ誰も客は来ていません。「何か、冴えん顔しとるねぇ。いい若い者が………」「分かる? ………どうもうまくいかんのよ」「この前から、愚痴ってる事……? 大体、原因は何ね?」「それが、分かりゃ苦労はせんよ……。フー……。 ほら、この前一緒に連れて来た社長さんねぇ。 何か言ってなかった……? うちの会社の事とか俺の事とか………?」「あんたも、見かけに寄らずバカやねぇ…………」「………………………?」 <続> ============================================================================◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2009/03/17
コメント(18)
全8件 (8件中 1-8件目)
1