愛ことば･心の散歩路

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2017/05/16

^-^◆　心のこもった挨拶

(30)

テーマ：自分らしい生き方・お仕事(38862)

カテゴリ：ちょっと一言

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^-^◆　心のこもった挨拶

「先輩、いつもながら武田くんの挨拶は気持ちが良いですねぇ。
　元気が良くて清々しくて。
　今どき直立不動に近い姿勢ですよ……(^。^)」

「うん……………(-_-)」

「彼のことは若い頃から知っていますが、あの姿勢正しい
　体育会系の挨拶は、まさに清々しいの一言に尽きますね(^-^)
　あっ!!失礼しました。
　先輩の方が長くきめ細かいお付き合いでしたね」

「うん…………、まあな……」

「えっ？先輩……先ほどからご機嫌悪く、感じるのですが……。
　何か失礼がありましたでしょうか……？」

「イヤイヤ、スマン……。そんな事は無いぞ……」

「そうですか…………。(゜_゜>)
　……でも何だか気になります。…………先輩。
　武田くんと何かあったんですか？」

「いやいや……何を言うんだ。そんな事は無い……。
　私も彼の前途に大きな期待を掛けている。思いは君と一緒だ」

「そうですよね。(^皿^)
　そう……なんですよね………」

「何だ、その目は………。
　俺の言うことを信じられないのか？(￣O￣)」

「はぁ…………。
　何となく先輩の素振りが気になるんですよね……どうも。
　何か……気になる事があるんですか？」

「うん…………？
　気になること……？
　気になることと言えば……そうかなぁ……」

「やっぱり、何かあるんだ…………」

「うん……年齢なんだ。……立場とでもいうか……な」

「えっ……？　どういう意味でしょう？」

「挨拶をしようと、一生懸命張り切る年齢でもないよな。
　……武田君…………って」

「はぁぁ……、彼ももうすぐ４０歳ですからね……確かに」

「若い人が、挨拶の大切さを自覚して一生懸命になってる姿って
　清々しいだろう？
　たとえ、紋切り型であっても、少々ぎこちなくてもな……」

「はい」

「役割りも主任で、あの年齢……だろう。
　そろそろ挨拶そのものに深みが出て来ても良い頃かな……と」

「なるほど、一生懸命に挨拶をするんじゃなくて、
　自然と滲み出る気持ちのこもった挨拶ということですね……」

「うん……まぁ……。
　『私は挨拶をしています』ってのが表に出る歳でもない様な、
　そんな感じなんだ」

「はいはい、言われる事は分かります。
　彼は形式的に挨拶しているのでは無いと思いますが、
　そのように感じられるというか、わざとらしく取られかねない
　……ということですかね」

「うん、あの貫禄だからなぁ……。
　そろそろ、切り替えの頃あいかなと…………」

「分かりました。申し訳ありません。
　私が気付かねばならないことでした。……お任せ下さい。
　それとなく指導致します」

「うん、大した問題でもないが……、
　将来を期待している奴だからな……。念には念だ……。
　そのあたり……よろしく頼むよ。（＾－＾）

「承知！！！　(^。^)」