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2004年06月30日
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JORDAN TEAM ELITE LOW


今回は、日本で発売する事のなかったモデルで、アメリカでも特に注目を浴びているわけではないのだが、堅く、根強い人気を持つシューズについて紹介しようと思う。どんな感じの人気か?オークションを見てみれば、すでに古いモデルとなった非AJのJORDANシューズにも関わらず、常に定価近い価格帯で取引されている事を確認できるだろう。これを見ると、このシューズの隠れた人気が分かると思う。しかしながら、ナイキとして特に深い拘りがあるわけではないシューズなので、インターネットを見渡しても、情報はゼロに近い。よって、詳しい情報を提供する事はできないが、こういうシューズがあったんだ程度に、この逸品について理解してもらえれば幸いである。


特に特別な事は言えないが、、、


このJORDAN TEAM ELITE LOWは、名前が示すとおり、JORDAN BRANDのチームシリーズのシューズの中でも、エリートプレーヤーだけが集まるチームに履いてほしいというメッセージが込められている。シンプルな中にもエレガントな雰囲気が漂うシューズのデザインや、ウッカリダブルスタックのZOOMエアが使われている辺りも、そのコンセプトにピッタリ当てはまる。


シューズ自体に目を向けてみれば、JORDAN TEAM ELITE LOWには、次のような特徴がある。簡単な説明になるが、一つ一つ見ていくことで、お店では見ることができない、このシューズについて少しだけでも理解を深めてもらえるのではないだろうか?



まずはクッション(ミドル・アウトソール)


このシューズで一番気になるのが、ダブルスタックになったZOOMエアがどの程度のものかという事だ。今のところ、ナイキからリリースされるダブルスタックは、AIRJORDAN 18やAIR JORDAN19などの最高モデルだけに留まっている。どうして、この中価格帯の製品にZOOMが入っているのかは以外なところだが、エリートというだけの品格がほしかったのかもしれない。


実際のクッション性能に目を向けると、残念だが、それほどダブルを実感できるものがあるとは言えない。AIR JORDAN19にあるダブルスタック(ZOOM+AIRソールだが)の場合、履いた瞬間にバネのようなものを感じるのだが、このTEAM
ELITEの場合、そのような感覚は無に等しい。そこにあるのは、殆どベーシックに近い感覚で、少々反発性では優位性があるものの、クッション性能に関していえば、PhylonとZOOMの組み合わせのものと相違はない。しかし、ここで異なってくるのは、その厚みだ。TEAM
ELITEのミドルソールは、厚めのPhylonが使われているわけではないので、フロアを身近に感じる事ができる。この感覚はスピードプレーヤーにとっては、プラスの要因になる。


総合的に評価をすれば、クッション性能では上の下、反発性では上の下、少し堅いアウトソールにより走り易さは中の下、接地感覚では上の中、そんな所がTEAMELITE LOWのミドルソールとアウトソールの評価になる。グリップについていえば、ソリッドラバーを使っているのだが、あまり粘りのないものなので、期待できない。



アッパーについて


とての柔らかいレザーを使ったTEAM ELITE LOWのアッパーはとても感触がよい。レザーを表現するなら、薄手で軽く、少し保湿性のあるようなスムーズなレザー。女物の軽い皮バックに使われているようなもの。といえる。ここで問題なのが、“薄手で軽く”という部分になる。これは、激しい動きをサポートするバスケットボールシューズとしては致命的な予感さえするだろう。確かに、私の履いた感覚では、足をバシッと固定するような感覚はなく、あまりにもソフトなアッパーは、激しい動きの中では『置いてかれてしまう』ような錯覚にも陥ってしまったほどだ。その点については受け入れられないプレーヤーもいると思うが、快適性という意味では、ダントツだ。レザーの柔らかさの度合を例えるならば、AND1のCHOSEN1の柔らかいアッパーの柔らかさで、表面の質感をもっと柔らかく(桃の皮のような方向性で)したものである。


もちろん、柔らかいアッパーレザーの軽さと履き心地のトレードオフは大きく発生しており、サポートの弱さ、足の安定感、そして耐久性においては、決して満足のいくものではない。そこで大事になってくるヒールカップについて確認してみたのだが、AJ19のローカットよりはマシな作りとはいえ、固定を欲するプレーヤーなら、確実にこのシューズはボツだろう。走り易さについては期待できると思ったのだが、アウトソールの堅さが原因で、もう1歩のところで走り易さも実現されていない。もう少し柔軟なゴムは使えなかったのだろうか?(多分、アウトソールまで柔らかくしてしまうと、バスケットボールシューズではなく、ランニングシューズになってしまうのだろうが)2昔前のコンバースの布製のバッシュに見られた貧弱さまでとは言わないが、それを1/10に薄めた程度の記憶が甦ってくるという所ではないだろうか。



JORDAN TEAM ELITE LOW図解




    1. シューレース:引っ張ればどこまでも引っ張れる感じ。シューレースというよりは、アッパーの柔らかさが原因だろう。殆ど足をシューズにロックダウンできない。アッパーが柔らかすぎて、足がシューズのソールから離れる(実際に離れるわけではないが、アッパーが伸びる感覚がある)事が原因かもしれない。

    2. インナー:Lycra(ビーニーベイビーの素材のようなもの)という伸縮素材を使っている。履き心地は上級だが、クッション材が少ないので、少しインナー素材が薄すぎる感じ(物足りない)がある。固定感や密着といったものは皆無だ。

    3. ヒールカップ+アッパー:とにかく、通常のレザーと比べても表面からして柔らかい素材を使っている。足に張り付く感じがして良いのだが、素材自体が柔らかすぎるので、どんなにきつくシューズを締めても、カチッと固定された感じがしない。一見するとヒールカップがあるようにも見えるが、あまり安定化の効果はない。この柔らかすぎるアッパーが、このシューズを買うか買わないかの決定的な要因になるだろう。耐久性もないと思われる。

    4. フォアフット:軽量Phylon+ZOOMのフォアはかなり接地性が高く、確実なフィーリングがある。ここまで軽量で薄いのに、もう1歩フロアまでたどり着かないのは、堅いアウトソールのラバー素材が原因。ただ、ZOOMにしては弾力性がない。(というか殆ど感じない)

    5. リアフット:“ダブルスタックZOOMエア”!!というのが、このシューズの売りだが、結構普通だ。ここでも躍動感につながるような弾力性を感じることはない。

    6. アウトソール:かなり堅く、粘り気が少ないタイプのゴムを使用。よって、グリップ性はあまり高くない。安定感が皆無なアッパーに比べ、ミドル以下の作りはかなり安定している。このコントラストが原因なのか、このシューズを履いていると、何時か、アッパーとミドル以下が分離するのでは?という心配が常に付きまとう。




JORDAN TEAM ELITE LOWは結局どう?


とてもソフトなアッパー、ローカット、高い接地性、そして400gの軽さなど、このシューズがスピードプレーヤー向けに作られた事は全ての面において明らかである。そして同時に全てのスピードプレーヤーモデルがそうであるように、このシューズもサポートと安定性という面においては、かなり物足りない(十分でない)作りになっている。よって、怪我を一切気にする事ないプレーヤーで、モビリティの高いシューズを探しているなら、このELITE
LOWは、あなたにとってかなり重宝する一足になる。(他のメーカーでこれ以上の柔軟性、軽さ、接地性を持つのはCHOSEN1くらいだ)逆に、足首周りの怪我に対して少しでも(“少しでも”)不安が残るようなら、このシューズは止めておいたほうがいい。ただ、あなたがゲームに出場でき、チームをリードするポイントガードなら、このようなスマートで軽いシューズを履いてプレーする“クール”さは...


文字制限により、続きは TEAM23.JP






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最終更新日  2004年06月30日 08時44分14秒
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