“三木の秋祭り”
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7月26日、あいにくの雨天でしたが、新町屋台が納入されました。狭間の彫り物も入っていました。その中に珍しい場面がありました。まさに「古式鍛錬」の図柄なのです。話を聞くと、町内に鍛冶屋が多いそうで・・・ひょっとしたらまだまだ秘密にしているのかも・・・ここは、得意の想像で・・・ずばり「小鍛冶」能の一場面ではないでしょうか?「小鍛冶」(参考)上田観正会青年研究能 小鍛冶「宜照の小鍛冶」 不思議な夢の告げにより、三條の小鍛冶宗近に剣を打たせるとの勅諚が出されます。勅を受けた宗近は、自分にも劣らぬ者が、共に剣を打つ相鎚を務めてくれねば不可能であると、返事を申しかねますが、重ねての宣旨に進退窮まってしまいます。 宗近は、神力を頼む以外ないと、氏神の稲荷明神に参ります。すると、少年が宗近を呼び止め、今、下されたばかりの勅を言い当てます。 少年は、中国では、漢の高祖、隋の煬帝、唐の玄宗皇帝の鐘馗大臣、それらの、剣の威徳。又、日本でも、日本武尊の草薙の剣の故事を話し、今、宗近が打つ剣も、それに劣らない剣であるから、心安く思っての帰宅を促します。 宗近が、如何なる人かと尋ねると、少年は、誰であろうと、ただ頼みに思えと言い、稲荷山へ、行方も知れず、失せてしまいます。稲荷山下に住む者が、事の次第を語り、神を祭る壇の飾りの用意を促します。 宗近が壇に上り、神に祈っていると、稲荷明神が現れ、壇に上り、主鎚の宗近に三拝の礼をすると、宗近も恐悦の心で、鎚を打ちます。打ち重ねる音は天地に響き、ついに、御剣が打ち上がり、表に「小鍛冶宗近」と、裏には「子狐」と、鮮やかに打ち入れます。このめでたい御剣を勅使に奉げ、稲荷明神は、稲荷の峯に帰ります。いかがでしょうか?こんな場面は、何処を探してもありません。まさに三木にぴったりの図柄ではありませんか。
Jul 29, 2009
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