年明けからようやくお片づけモードになってきて、
でもどうしても埋蔵物に気を取られて停滞気味でもある。
写真類も未整理埋蔵物だけど、
プリント写真が減ったとはいえ、
整理の仕方が決まらないままでまた
新たな埋蔵場所に移動するだけだったりする。
昨日近所のお屋敷の引越しがあって、
目の前の家もその向こうの家も空き家になった。
敷地がうちよりはるかに大きいので、
どうなるのか気がかりだ。
というのは、
去年も近所の家がついに壊されて、
不動産会社が買ったと思ったら
すぐに4分割して再販売されてしまった。
そのお宅はこの街で震災後も残っている古いお屋敷のひとつで
僕も好きな建物だった。
その建物を写した写真も埋蔵物から出てきたのだった。
震災後にもう手遅れだと思ったけれど、
この街の古い(=戦前の建築)家を写真にとったのだけど、
そのときすでに10数軒になっていた。
今はもうさらに半減しているようだから、
ある意味貴重な写真なのだ。

どれももう今はない。
昭和10年代半ばに建てられた家なのだけど、
阪神間モダニズムといわれている気風の一端が残っていた。
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埋蔵写真には自分の写真もあって、
この10数年で年をとったことを確認した。
でももう抵抗はやめたからいいのだ。
過去というものは
過ぎ去ったようでいて、
静止しているようでもあり、
愛する存在に満ちている。
