
昔は昔でよかったと思うけれど、
その昔から問題は始まってもいたということは
ぼくらは遊びすぎていたのかもしれない。
原発もそうだけど、
日本の官僚機構まかせの体質のことだ。
戦後の日本が廃墟から復興し発展してゆくうえでは
官僚機構は実に大きな貢献をしたと思うし、
長期政権は政官業の共通利害を機軸に維持されてきた。
その長期政権に綻びが出来始めても、自社さや自公で生き延びて、
賞味期限ははるか昔に過ぎていたのだった。
政官業というけれど、
政治は基本的には選挙民である国民の権利に曝されるし、
業は当然自由競争下に曝されるのに、
官僚機構だけは終身雇用の人々が握り
国家財政を事実上握っていて、
自己増殖を重ねながら今は成人病体質になってしまった。
僕はその成人病体質の中に膨大な財源が埋蔵されていると思うし、
政権交代を目指す民主党もそうだったと思う。
だから、いろんな施策の財源は予算の組み換えで出来ると
鳩山さん自身もなんども答えていた。
消費税の増税はもう確実だけれど、
世論の強さを受けて、
公務員や議員の給与の削減をするからという攻め方になった。
そんなの消費税増税と交換じゃなくて、
もう何年も前に着手すべきことなのだけど、
まさか議論だけして消費税増税だけ先行させて、
あとは政界のごたごたなんかでうやむやになるのじゃないだろうな。
給与の削減だけじゃなく、
人員の削減をしないといけないのだけど、
議員の削減は出来ても、
公務員の削減はもし出来ても見かけだけのトリックだけになると思う。
膨大な特別会計や
国民には不透明な数多くの外郭団体や
相変わらずの天下りなどの癒着構造は
難攻不落であることは政権交代してもすぐに明らかになった。
なにもできなかったからだ。
それほどに官僚機構は磐石だからだ。
結局は民主党も自民党の別の顔だったという手品を見たから
僕はもうそれは諦めた。
日本にはいっぱいいいことがあるから
不条理な重荷や試練があっても仕方がないと思うようになった。
でも、
そうはいっても、
まだ正義感のあるお方だと思う岡田副総理には頑張ってほしい。
無理とは分かっているけど、
期待レベルを現実に合わせさえしたら考えは変わる。
あなたがいない場合を想定したら
きっとあなたがいたからこそ出来た結果というものは
出せると思うから応援したいです。