昨日娘が、
僕の77の誕生日の感想は?と云った。
多くの高齢者は、
自分がそんなに言われるほど高齢じゃないと思っている。
僕もそのひとりだ。
なので、年など気にしたくはない。
とはいえ、
そうはいいながらさりげなく自分の年を意識している。
意識して、いろいろなことを諦めていっている。
諦めていきながらそれに耐えているという、
そういう姿であるということだ。
若者にそれを共有しろといってもそれは無理だ。
だけれども、
そういう姿で日々を生きている人々だということを
慮っておくことは必要だと思う。
ま、そういうこと。
と僕は言った。
実は、
暮れにまだ70にもならない義弟が急逝した。
いちばん安心してものが言える義妹にだけは、
僕は内心をこう洩らした。
ぼくは永眠した義弟のその姿を見たとき、
あ、なんか楽そうだなあ。。。と感じた。
初めてそう感じた。