百歳を越えておられる高名な医師と書家の番組を見た。
医師は男性で僕も尊敬している超有名人だ。
書家は女性で国際的にも評価が高い。
お二人の人生観はかなり対照的だった。
それは職業にも起因すると思うし、
書家のほうは終生独身であるせいもあるだろうし、
もしかしたら男女差もあるだろう。
でも僕は少し気になっていることがある。
それは有料老人ホームの仕事をしたころから感づいていたことでもあるが、
高齢になるということは
体も固まってくるけれど、
精神もまた固まってくるということだ。
それはよくいえば悟りというものに近づくことかもしれない。
でも、人は生きている限りは人や社会との関わりが貴重だから、
その辺りが微妙なのだ。
体の固まりは介護できても、
精神の固まりは介護がしにくいということもある。
精神が固まると、
どうしても人の話を聞けなくなる。
聞いて上げにくくなる。
自分の話の繰り返しになる。
対話が成り立ちにくくなり、
そうすると楽しい展開がしにくくなる。
僕は寡黙なほうだし、
自分の話ばかりして煩がられるほうではないとは思うけれど、
体も硬そうだが、
精神も固まる傾向はある。
なりたくないな。
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日野原先生のように毎年初めての分野に飛び込むことはできないけれど、
ちょっとハードルあげてみることは大事だ。