人の生涯の中では、
人生観が変わるような時がいくつかあると思う。
僕の場合、
日本のあの終戦前後が、
人生観が変わるというより、
生まれるような時期だった。
それは人生観よりも国家観世界観のようなことだ。
そして初めて人生観が変わる思いだったのが、
21年前の今日起こった巨大地震だった。
有るものは無くなる、
ということを関東大震災に遭った人が言われている。
まさに、
現実の存在が一変してしまうのだ。
動かざること山の如し、
ではなかったのだった。
人生観がどう変わったかを説明するのは難しい。
内容はちがうけれど、
遭遇しないと分からないかもしれないのは、
あの戦時の日本を知らない人が
戦争法案の独善で高揚していることへの虚無感に
僕の中では通じるものがある。