東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2006.11.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「真の愛について(3) その正しい実践」

                ヨハネの手紙、第一、4章7-16節

 先回は真の愛についての第二回目として、その正しい体験を学び
ました。今回は第三回目として、その正しい実践を学んでみましょ
う。

 しかしこの真の愛の体験と実践において忘れてはならない大切な
ことがあります。それは、「私たちに与えられた聖霊によって、神
の愛が私たちの心に注がれているからです」(ローマ5章5節)と
あるように、真の愛は聖霊によるものであり、また「私たちが信仰
によって約束の御霊を受けるためなのです」(ガラテヤ3章14節)
とあるように、聖霊は信仰によって与えられるということです。

 ですからこれから述べる真の愛の実践は、ことばとしては世の中
でも言われているような人間的な表現が多いことですが、生まれつ
き備わっている人間的な愛では、不可能であり、ただ信仰と聖霊に
よって神から与えられる真の愛(アガペー)によってのみ可能なの
です。

一、真の愛の実践――内面的なこと

 パウロは愛の表れを14ほど挙げていますが(第一コリント13
章4~7節)、その中で最も内面的なものは、「自分の利益を求め
ず」(同5節)ではないでしょうか。

 キリストは、一番たいせつな命令は「心を尽くし、思いを尽くし、
知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ」、ま
た「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」であると言われま
した(マルコ12章30、31節)。

 これらのみことばから、真の愛の行為を内面から述べるなら、次
のようになります。

 ◇我を忘れること――真の愛は、神と人のために自分の利益を顧
みません。
 ◇全力を尽くすこと――真の愛は、出し惜しみをせず、自分のあ
る限りを出します。
 ◇懸命にすること――真の愛は、自分のことのように何事も一生
懸命にします。

二、真の愛の実践――外面的なこと

 前に述べた14ほどの愛の表れの中で最も外面的なものは、「礼
儀に反することをせず」(第一コリント13章5節)ではないでし
ょうか。

 パウロは「愛は隣人に対して害を与えません」(ローマ13章10
節)、また「もし、食べ物のことで、あなたの兄弟が心を痛めてい
るのなら、あなたはもはや愛によって行動しているのではありませ
ん」(同14章15節)と述べています。

 これらのみことばから、真の愛の行為を外面から述べるなら、次
のようになります。

 ◇不作法をしないこと――真の愛は、隣人に対して害を与えませ
ん。
 ◇礼儀正しくすること――真の愛は、敬わなければならない人を
敬います。
 ◇隣人に気を配ること――真の愛は、信仰の弱い人のつまずきに
なることをしません。

三、真の愛の実践――実際的なこと

真の愛は、聖霊によって与えられるものですが、それは必ず私た
ちの心(すなわち知性と感情と意志)に働きかけるものです。この
ことを実際的なことから述べるなら、次のようになります。

 ◇気を使う(感情的な心遣い)――これは、相手がどのように感
じているのかということを察して相手の気持ちを重んじることです。
 ◇頭を使う(知性的な心遣い)――これは、相手が何を考えてい
るのかということを察して相手のためになることを考えることです。
 ◇体を使う(意志的な心遣い)――これは、相手が何を必要とし
ているのかということを察して相手のためになることをすることで
す。

 これらの3つは、三本足の三脚のように均衡を取ることが大切で
す。もし均衡が崩れるなら、たとえば、気を使うことのみ、または
頭を使うことのみ、そして体を使うことのみで、他のことがおろそ
かになるなら、相手の気持ちや考えや行いを無視して、かえって相
手に迷惑をかけることになるでしょう。





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Last updated  2006.11.12 14:28:23
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