東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2006.12.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「キリストの啓示(3)」

                ヨハネの福音書、1章14~18節

 ヨハネは、真の神はキリストを通してご自身を現されるという真
理を示すために、降臨された神の御子について記した後、受肉され
た神の御子について述べています。

一、神の御子の受肉の事実(14節)

 使徒ヨハネは、1~5節において、「初めに、ことばがあった」
という言葉で書き始め(1節)、真の神は、人格を備え、権威のあ
る言葉によってご自身を人に啓示される方であると教えています。

 ヨハネは言葉を続けて、次の6~13節において、「すべての人を
照らすそのまことの光が世に来ようとしていた」と記し(9節)、
神の御子の降臨について述べています。

 しかし神の御子が天から地上に下って姿を現される(すなわち降
臨される)ためには、人のからだを持ってお生まれになる(すなわ
ち受肉される)ことが必要です。それでヨハネは、14~18節の部分
の冒頭において「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」
と記しています(14節)。

二、神の御子の受肉の意味(14~17節)

 この個所には、「栄光」という言葉が2回、「恵み」という言葉
が4回、「まこと」という言葉が2回、「満ち」という言葉が3回
も記されていますが、これが鍵の言葉です。

 1.神の御子の栄光について。

 神は栄光に満ちたお方ですが(イザヤ6章3節)、その神の栄光
の輝きは、罪深い人間を焼き滅ぼしてしまうため、人は神の栄光を
そのままでは見ることができません。

 けれども受肉された神の御子は、その栄光の輝きをからだという
衣の下におおい隠して、ちょうどよい輝きにしてくださったので、
私たちは神の御子の栄光を見ることができます。

 2.神の御子の恵みについて。

 神は恵みに満ちたお方ですが(出エジプト34章6、7節)、神
の栄光の輝きは、罪深い人間を恐れさせてしまうため、人は神の恵
みをそのままでは受けることができません。

 けれども受肉された神の御子は、その栄光の輝きをからだという
衣の下におおい隠して、ちょうどよい輝きにしてくださったので、
私たちは神の御子を通して、あらゆる恵みを受けることができます。

 3.神の御子のまことについて。

 どんなにすばらしい恵みも、それが恵みであるとわからなければ、
人は恵みであるとは思わないでしょう。それで恵みが恵みであると
わかるように、私たちの目を開かせるものが「まこと」すなわち真
理です。

 神は真理に満ちたお方ですが、神の栄光の輝き(すなわち真理の
輝き)は、罪深い人間にはまぶしすぎるため、人は神の真理そのま
まで照らされるならば、見ることができません。なぜなら人は、暗
すぎても見えませんが、明るすぎても見えないからです。

 けれども受肉された神の御子は、その真理の輝きをからだという
衣の下におおい隠して、ちょうどよい輝きにしてくださったので、
私たちは神の御子の真理に照らされて、恵みが恵みであるとわかる
ように目が開かれます。

三、神の御子の受肉の必要(18節)

 ヨハネは、この序文の最後に、「いまだかつて神を見た者はいな
い。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされた
のである」と述べています(18節)。

 神の御子が受肉されなかったならば、私たちは神の栄光の輝きが
余りにも強すぎるため神の栄光を見ることも、神の恵みに与かるこ
とも、神の真理に照らされることもできなかったでしょう。ただ神
の御子を通してのみ、私たちは神の栄光を見、神の恵みに与かり、
神の真理に照らされることができるのです。

拙著「キリストの生涯の学び」4「キリストの啓示(3)」より転載





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Last updated  2006.12.14 08:50:46
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