東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2006.12.22
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「羊飼いの礼拝」

                   ルカの福音書、2章8~20節

 ヨセフとマリヤがベツレヘムにいる間に、「マリヤは月が満ちて、
男子の初子を産」みました。「それで、布にくるんで、飼葉おけに
寝かせ」ました(6、7節)。

一、御使いの告知と賛美(8~14節)

 ベツレヘムの地で、「羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の
群れを見守ってい」ました(8節)。「すると、主の使いが彼らの
ところに来て」(9節)、驚くべきことを告げました。

 御使いは、彼らに「きょうダビデの町で、あなたがたのために、
救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」と言
って、「この民全体のためのすばらしい喜びを知らせ」たのです
(11、10節)。

 キリストがベツレヘムの馬小屋でお生まれになった時、神は御使
いを通して、このことを羊飼いたちに告げられました。なぜ神は、
救い主の誕生を告げ知らせるのに、ユダヤの宗教的な指導者である
祭司長、律法学者、長老たちではなく、無名の羊飼いを選ばれたの
でしょうか。

 当時のイスラエルの人々は、聖書の預言を信じてメシヤを待ち望
んでいました。しかし宗教的な指導者たちが待ち望んでいたのは、
りっぱな宮殿に生まれるような栄光のメシヤであり、決してみすぼ
らしい馬小屋に生まれるような苦難のメシヤではありませんでした。

 このことをヨハネは、「この方(イエス)はご自分のくに(イス
ラエル)に来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった」と述べ
ています(ヨハネ1章11節)。

 羊飼いたちは、御使いが告げた「布にくるまって飼葉おけに寝て
おられるみどりご」を救い主であると信じました(12、15節)。し
かし、もし祭司長、律法学者、長老たちに同じことが告げられたな
らば、彼らは、決して救い主であるとは信じなかったでしょう。

 神は、「これらのことを」祭司長、律法学者、長老たちのような
「賢い者や知恵のある者には隠して」、羊飼いのような「幼子たち
に現」されたのです(マタイ11章25節)。

二、羊飼いの探求と礼拝(15~20節)

 羊飼いたちは、救い主誕生の喜びの知らせと、そのことを賛美す
るすばらしい天使の大合唱を聞きましたが(10~14節)、その後、
何をしたでしょうか。

 羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知ら
せてくださったこの出来事を見て来よう」と言って(15節)、すぐ
に救い主を捜し始めました。変貌山におけるペテロのように、すば
らしい出来事を見聞きした時、うっとりして、その場に座り込むよ
うなことはしませんでした。

 ついに羊飼いたちは、「マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておら
れるみどりごとを捜し当て」ましたが(16節)、「それを見たとき、
羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせ」ました
(17節)。彼らは、救い主を捜し当てたのに、その方について告げ
られたことを話さないで、黙っているようなことはしませんでした。

 そして「羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のと
おりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行」きました
(20節)。彼らは、救い主について告げられたことを人に知らせる
だけで、神を礼拝し、賛美することを忘れるようなことはなかった
のです。

 私たちは、救い主誕生の知らせと天使の大合唱を聞いた後の羊飼
いたちの姿を見る時、なぜ神が、救い主誕生の知らせを、まず彼ら
に告げられたかを心からうなずくことができるのです。

拙著「キリストの生涯の学び」12 「羊飼いの礼拝」より転載





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Last updated  2006.12.22 08:54:59
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