東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2006.12.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「シメオンとアンナ」

                 ルカの福音書、2章21~38節

 イエスは、8日が満ちて割礼を受けられました(21節)。そして、
41日目に、「両親は幼子を主にささげるために、エルサレムへ連
れて行」きました(22節)。その宮で、シメオンとアンナに出会っ
たのです。

一、幼子をキリストと見抜いたシメオン

 シメオンは、「正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められるこ
とを待ち望んでい」ました。「聖霊が彼の上にとどまっておられ」
ました(25節)。また彼は、「主のキリストを見るまでは、決して
死なないと、聖霊のお告げを受けていた」のです(26節)。

 アンナは、「女預言者」です(36節)。彼女は、「宮を離れず、
夜も昼も、断食と祈りをもって神に仕えてい」ました(37節)。

 なぜシメオンは、顔も知らないマリヤの腕に抱かれていた幼子が
キリストであるとわかったのでしょうか。それは、「彼が御霊に感
じて宮にはいると、幼子イエスを連れた両親が……はいって来た」
とあるようにタイミングがぴったりと合ったからです(27節)。ア
ンナに関しても、「ちょうどこのとき、彼女もそこにいて」と記さ
れています(38節)。これが聖霊に導かれるということです。

 私たちも聖霊に満たされ、聖霊が示される御言葉の光の中を歩ん
でいくなら、聖霊に導かれて、ちょうどよい時に、ちょうどよい出
来事や人物に出会って、すばらしい神のご計画の中に組み入れられ
ていくのです。

二、人の心の思いをあらわにするキリスト

 「シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえ」ました(28節)。
また「幼子についていろいろ」と語りました(33節)。アンナも、
「神に感謝をささげ、そして、エルサレムの贖いを待ち望んでいる
すべての人々に、この幼子のことを語」りました(38節)。

 ところがシメオンは、神をほめたたえただけでなく、この子は、
「反対を受けるしるし」すなわち、栄光のメシヤではなく、受難の
メシヤ「として定められています」と言いました(34節)。これは
驚くべき預言です。

 実際にキリストは、誕生の時はヘロデに殺されそうになり、公生
涯の初めは悪魔に誘惑され、三年半の伝道期間中は律法学者やパリ
サイ人たちの激しい反対を受け、弟子のペテロにも邪魔をされ、イ
スカリオテ・ユダに裏切られ、最後は「十字架につけろ」という祭
司長たちと民衆の声によって殺されました。実にキリストの一生は、
その誕生から死に至るまで反対を受け続けた生涯でした。

 このように人々が、キリストに反対することによって、神に逆ら
う彼らの罪深い心がすべて現れてしまいました。そしてキリストは、
神に逆らう彼らの罪深い心のために十字架につけられたのです。と
ころが、そのキリストの死は、私たちの罪を贖うためであったとは、
何ということでしょうか。しかしこれが私たちを愛してやまない神
の愛なのです。

三、私たちを救いか滅びに定めるキリスト

 このように私たちがキリストに反対することによって、神に逆ら
う私たちの罪深い心がすべて現れ、その罪が、キリストを十字架の
死に追いやったにもかかわらず、そのキリストの死は、私たちの罪
を贖うためであったということを知ったならば、私たちのなすべき
ことは、次の2つのうちのどちらかを選ぶしかありません。

 ◇罪を悔い改め、その罪を赦していただくためにキリストの贖い
を信じる。
 ◇罪を悔い改めず、なおもキリストに反対して、神に逆らい続け
る。

 もし私たちが前者を選ぶなら、救いに定められますが、後者を選
ぶなら、滅びに定められるのです(34節)。

拙著「キリストの生涯の学び」13 「シメオンとアンナ」より転載





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Last updated  2006.12.23 09:09:37
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