東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2008.04.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「厳粛な選択」

                       申命記、30章15~20節

 「私は、きょう、あなたがたに対して天と地とを、証人に立てる。
私は、いのちと死、祝福とのろいを、あなたの前に置く。あなたは
いのちを選びなさい」(19節)。

 シェイクスピアの名作「ハムレット」の中に「生くべきか、生く
べきにあらざるか、それが問題だ」という言葉があります。

 人間の一生は、日常生活の小さな出来事から、人生の大きな転機
に至るまで、どれにしようか、どちらにしようか、という選択の連
続であるということができます。そして非常に厳粛なことは、人が
どのような人生を送るかということは、事の大小を問わず、その人
が何を選ぶかによって決まってしまうということです。

 そこで人間にとって最も大切な選択ということについて、次のよ
うな三つの観点から学んでみましょう。

一、自由選択について――現世的なもの

 まず二つ以上のものの中から自由にいくつかのものを選ぶことが
できる自由選択です。

 これは、私たちの衣食住や趣味、娯楽など、日常生活に関するも
のから、進学や就職や結婚など、人生の大切な転機、そして政治的、
経済的、社会的な問題の解決に至るまで、その人の考えや思想、ま
た希望や好み、さらに能力や才能、そして事情や境遇に応じて、自
由に選択することができるものです。

 この自由選択をすることができるものは、道徳的な善悪と関わり
なく、従って人間の永遠の運命とは全く関係のない現世的なものに
限ることを忘れてはなりません。しかしそれぞれの選択に違いがあ
る以上、その結果にも違いが生じることは言うまでもありません。

二、二者択一について――永遠的なもの

 次は二つのものの中から、必ずどちらか一つを選ばなければなら
ない二者択一です。

 これは、善か悪か、正義や不義か、真理か虚偽かのどちらかを選
ばなければならない倫理や道徳、また神を信じるか信じないか、罪
を悔い改めるか悔い改めないかのどちらかを選ばなければならない
信仰や宗教など、局外中立はあり得ず、また両者とも選ぶことが許
されないものです。

 二者択一は、自由選択とは全く別個なもので、この二つは決して
混同したり、交換したりすることができないものです。そしてこの
二者択一の道徳や宗教こそ、私たちの人格を形造り、人間の真の価
値を定めるだけでなく、私たちの永遠の運命を決定する根本的なも
のであることを知らなければなりません。 

三、選択不能について――摂理的なもの

 この二つの選択に対して、人が生まれた時には、すでに定まって
いる選択不能のものがあります。これは男女の性別をはじめ、人種
や民族、さらにどのような家庭に、どのようなものを持って生まれ
たかというような先天的な境遇や環境、また能力や賜物、そして性
質や性格です。

 この先天的にものの善し悪しに関しては、次のように考えていく
のが最も賢明です。
 1.この先天的なものの善し悪しは、その人のせいではないので、
私たちは、良くても誇ってはならず、悪くてもひがんではなりませ
ん。
 2.この先天的なものの善し悪しは、現世における人間の判断に
過ぎず、永遠の観点から見た神の判断は全く別です。
 3.この先天的なものの善し悪しは、神の摂理として受け止め、
その中で精一杯生きていくことが私たちの責務です。

 私たちにとって最も大切なのは、二者択一です。もし私たちが信
仰の方を選ぶなら、自由選択において最善のものを選び、選択不能
のものも最善と見ていくことができますが、不信仰の方を選ぶなら、
自由選択において気まぐれに選び、選択不能のものは、不可解なも
のとしか見ることはできないのです。





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Last updated  2008.04.11 00:44:44
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