東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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聖書預言@ Re:説教要約 1266(08/08) 『JDファラグ聖書預言』でネット検索すれ…
2008.04.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「イエスの顕現(1)」

                    ヨハネの福音書、20章11~18節

 死者の中からよみがえられたイエスは、昇天されるまでの四十日
の間、多くの人たちにご自分を現されました。その間、聖書はイエ
スの顕現を十回記しています。しかしここでは、いくつかのものを
まとめて、次のような六回に分けてみました。

◇イエスの顕現(1)――マグダラのマリヤ。
◇イエスの顕現(2)――エマオの途上の二弟子。
◇イエスの顕現(3)――エルサレムの十一弟子。
◇イエスの顕現(4)――テベリヤ湖畔の七弟子。
◇イエスの顕現(5)――ペテロへのお取扱い。
◇イエスの顕現(6)――ガリラヤの十一弟子。

一、マグダラのマリヤへの顕現(11~18節)

 マグダラのマリヤは、週の初めの日の明け方、ほかの女の人たち
と墓に行った時、からの墓を見て、走って、そのことをペテロとヨ
ハネに告げました。しかし、からの墓の意味を理解していませんで
した(13節)。

 そのためマリヤは、引き返して、墓のところにたたずんで泣いて
いました(11節)。だれかが主を取って行ったと思い込み(2、13
節)、悲しみの余りに心が曇り、見境がつかなくなっていたのでし
ょう。

 二人の御使いがマリヤに、「なぜ泣いているのですか」と尋ねた
時、彼女は、それに答えて、後ろを振り向きました。イエスが立っ
ておられるのを見ましたが、彼女には、イエスであることがわかり
ませんでした(12~14節)。イエスがマリヤに、「なぜ泣いている
のですか」と言われても、彼女は、それを園の管理人だと思ったの
です(15節)。

 イエスが彼女に、「マリヤ」と言われた時、彼女はイエスである
ことがわかり、イエスにすがりつきました(16、17節)。イエスは
彼女に、「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ
父のもとに上っていないからです」と言われました(17節)。

 イエスは、人々に聖霊をお注ぎになるために、父のもとに上って
行かれます。マリヤにそのことを伝え、弟子たちにも告げるように
言われたのです(17節)。

 マリヤは、弟子たちに「私は主にお目にかかりました」と言いま
した(18節)。「ところが、彼らは、イエスが生きておられ、お姿
をよく見た、と聞いても、それを信じようとはし」ませんでした
(マルコ16章11節)。

 このように人間というものは、イエスの復活という衝撃的な出来
事を聞くと、いままでのような、うわべの信仰では全く役に立たな
くなり、心の底に隠れていた不信仰なありのままの姿が現れてくる
のです。

二、ほかの女の人たちへの顕現(マタイ28章9、10節)

 イエスは、ほかの女の人たちにもご自分を現されました。「彼女
たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ」のです(9節)。

三、祭司長たちの裏面工作(マタイ28章11~15節)

 イエスの遺体がなくなったことは、数人の番兵によって、すべて
祭司長たちに報告されました。そこで祭司長たちは、民の長老たち
と協議し、兵士たちに多額の金を与えて「夜、私たちが眠っている
間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った」と言うのだ
と命じて、裏面工作しました(11~13節)。

 しかし祭司長たちの裏面工作は、墓の番に関して、あれほど先へ
先へと気を回し、水も漏らさぬ備えをしたのと比べると余りにもず
さんです。これは、彼らの最も恐れていたことが現実のものとなっ
たことへの彼らの衝撃の大きさを物語っています。ここにおいても
イエスの復活という衝撃的な出来事によって人の心のありのままの
姿が現れたのです。

拙著「キリストの生涯の学び」210「イエスの顕現(1)」より転載





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Last updated  2008.04.17 00:17:27
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