PR
Category
Keyword Search
Freepage List
Calendar
Comments
「光の霊的な教え」
ヨハネの手紙、第一、1章1~10節
聖書は、光のすばらしさについて、次のようなことを教えていま
す。
「光は快く、太陽を見るのは楽しい」(伝道者11章7節、文語
訳、新共同訳)。
「義人の道は、あけぼのの光のようだ。いよいよ輝きを増して真
昼となる」(箴言4章18節)。
「あなたがたはみな、光の子ども、昼の子どもだからです。私た
ちは、夜や暗やみの者ではありません」(第一テサロニケ5章5節)。
私たちは、光というものが、どんなに大切なものであるかをよく
知っています。もし光がなかったならば、この世は死の世界になっ
てしまうでしょう。このことは、自然界の光だけでなく、精神的ま
たは道徳的な光に関しても同様のことを言うことができます。
そこで光ということについて聖書から学んでみましょう。
一、光の意味について
光とは、何を意味しているのでしょうか。それは、文字通りの光
である自然界の光や物理的な光のほかに、聖書は私たちに次のよう
な光について教えています。
1.光は、絶望に対して希望、また苦難に対して栄光、さらに死
に対して生命というように、実際的に価値のあるすばらしいものに
対する総称です(エステル8章16節)。
2.光は、無知に対して知識、迷いに対して悟り、さらに不正や
虚偽や罪に対して正義や真理や救いというように、知的、道徳的、
そして霊的に価値のあるすばらしいものに対する総称です(使徒2
6章18節)。
3.光は、「すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物...
...光を造られた」神を現しています(5節、ヤコブ1章17節)。こ
れは、「偽りの父」であり、「暗やみの世界の支配者」である悪魔
に対立するものです(ヨハネ8章44節、エペソ6章12節)。
二、光の働きについて
光は、どのような働きをするのでしょうか。様々な働きがありま
すが、特に大切な三つのものを挙げてみましょう。
1.「明るみに引き出されるものは、みな、光によって明らかに
されます」(エペソ5章13節)。
光の働きの第一は、すべてのものを照らして明らかにすることで
す。私たちは、聖書と聖霊の光によってのみ、神と自らの罪深い姿
と十字架の救いを知ることができるのです。
2.「光の中を歩んでいるなら......すべての罪から私たちをきよ
めます」(7節)。
光の働きの第二は、日光消毒のように罪をきよめることです。聖
霊は、私たちに罪を示すだけでなく、イエスの血のゆえに、その罪
を焼き尽くすのです。
3.「光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義と真実なのです」(エ
ペソ5章9節)。
光の働きの第三は、植物の生長を助けるように、キリスト者の結
実と成長を助けることです。
三、光の霊的な教え
それでは私たちは、光に対して、どのようにすればよいのでしょ
うか。
1.光のほうに来る(ヨハネ3章21節)。
私たちは、聖書と聖霊の光によって自らの罪深い姿を示されたな
らば、罪を悔い改めてキリストの十字架による贖いを信じなければ
なりません。これが光のほうに来ることであり、私たちは、光のほ
うに来なければ、暗黒と罪の中に止まるのです。
2.光の中を歩む(7節、エペソ5章8節)。
光のほうに来て光の子どもとなったキリスト者は、聖書と聖霊の
光によって教えられたり、示されたりしたことを信仰によって実践
しなければなりません。これが光の中を歩むということです。
3.光を輝かす(マタイ5章16節)。
しかし私たちが光の中を歩んで、奉仕や善行に励むのは、単に自
分のためではなく、ほかの人たちが神を信じて救いを受け、神の栄
光が現れるためです。これが光を輝かすということです。
甲斐慎一郎の著書→ 説教集