東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2016.09.24
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「私が弱いときにこそ、私は強い」

インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network
Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しま
した。2015年5月19日放映「 目に見える救いと目に見えない救い 」  

説教要約 868 目に見える救いと目に見えない救い

「私が弱いときにこそ、私は強い」
              甲斐慎一郎
    コリント人への手紙、第二、12章1~10節

 コリント人への手紙第二の11章24節から28節には26の苦難が
記されていますが、どれをとっても普通の人が経験したことのない
大変な苦難です。このような大きな苦難を、しかも26も経験し、
しかもそれらを全部、乗り越えた人は古今東西を通じてだれもおら
ず、世界でパウロほど「強い人」は、いないのではないでしょうか。

 ところがパウロは、11章21節から12章10節に「弱さ」とか
「弱い」という言葉を9回も記しています(11章21節、29節に2
回、30節、12章5節、9節と10節に各2回)。特に12章9、10
節には世の常識に反した不思議な言葉が書かれています。

▽弱さのうちに完全に現れる神の力(9節)
▽弱さを誇る(5、9節)
▽弱さを喜ぶ(10節、文語訳)
▽弱いときにこそ強い(10節)


  このようなことは、世の中においては考えられないことです。そ
れで聖書から「私が弱いときにこそ、私は強い強い」について学ん
でみましょう。

一、弱さと真の信仰

  パウロには肉体に一つのとげが与えられていました。それは、彼
に苦しみを与えるからだの病を持っていたことを意味しています。
この肉体のとげは、パウロが経験したすばらしい主の幻と啓示のゆ
えに、高ぶらないためのものでした(7節)。

 主は「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができない
からです」(ヨハネ15章5節)と言われました。神を離れた人間
は無力です。ですから私たちがほんとうに自分の弱さを自覚し、そ
の弱さに徹するなら、堅く神に結びつかざるを得なくなるでしょう。

二、弱さと真の希望

  パウロは、肉体のとげが取り去られるように主に祈りましたが、
その願いは聞き入れられませんでした。普通なら、弱さ自体が失望
や落胆の原因になります。ましてそれが取り去られるように祈った
のに、その願いが聞かれなければ、ますます失望し、落胆してしま
うでしょう。これに対する主の答えは、「わたしの恵みはあなたに
十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れ
るからである」というものでした(9節)。

  私たちが自分の弱さに失望するのは、自分に拠り頼んでいるから
です。世の中において強い人はみな、自信に満ちている人です。自
信は、「自分の力を信じ、自分に拠り頼むこと」ですが、聖書は、
「鼻で息をする人間をたよりにするな」(イザヤ2章22節)、「人
間に信頼し……心が主から離れる者はのろわれよ。……主に信頼し、
主を頼みとする者に祝福があるように」(エレミヤ17章5、7節)
と記し、人間(自分と他人)に拠り頼むことを否定し、神を頼みと
するように教えています。

 ですから私たちがほんとうに自分の弱さを自覚し、その弱さに徹
するなら、自分に拠り頼むことがなくなるために失望することなく、
しかも神の力は弱さのうちに完全に現れることを知って、希望に満
ちあふれるのです。

三、弱さと真の愛

  世の中においては、肉体のとげをもっていること自体が神の愛を
疑う理由になります。ましてそれが取り去られるように祈ったのに、
聞かれなければ、ますます神の愛を疑いたくなるのではないでしょ
うか。私たちが神の愛を疑うのは、自分に対する神の恵みが十分で
はないと思うからです。しかし主は、「わたしの恵みは、あなたに
十分である」と言われました(9節)。

  私たちは、弱さのゆえに高ぶらずに神への真の信仰を持つことが
できるだけでなく、自分に拠り頼まずに、神に真の希望を置くこと
ができます。このようなことはみな、私たちの弱さを思いやり、同
情してくださる神の愛の現れです。私たちは、自分の弱さを自覚し、
その弱さに徹すれば徹するほど、ますます私たちの弱さを思いやり、
同情してくださる神の愛の深さを知るとともに、私たちと同じよう
な弱い人たちを思いやり、同情することができる愛の人に変えられ
ていくのです。

甲斐慎一郎の著書 説教集

次回は2016年10月3日「神の思いである四つの法」です。






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Last updated  2016.10.07 20:24:23
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