街。の声

2010年06月05日
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カテゴリ: 時事ネタ

交際相手の恨み、幸せそうな親子に 大阪の女児刺傷で女供述
玉置雪花容疑者
>大阪市東住吉区の市立育和小2年、嵯峨根瑞奈さん(8)が胸などを刺され、重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された玉置雪花(せつか)容疑者(32)が、「結婚して子供を産むつもりだった男性にふられ、殺意を幸せそうな親子にぶつけた」と供述したことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

【草木皆兵】 草や木を見てすべて敵兵と思い、恐れおののく意。
相手の勢いなどに恐れおののくあまり、何でもないものに対しても、自分の敵であるかのように錯覚しておびえること。


それにしても、だよな。被害者には何の落ち度も無いのに、頭がおかしいやつにいきなり刃物振り回されて刺されちゃうというね。刺し傷は内臓まで達してたらしくてさ。数箇所刺されてることから、逃げるところを追いかけて刺したんじゃないかとも言われてる。まったくとんでもねぇ話だよ。この容疑者の親の反対で交際相手とうまくいかなくなったってことが動機らしいんだけど、一般的な親からすれば路上生活してる男性にわが娘を委ねるかって。その後男性が冷たかったからなんて理由になるかというんだ。

本来、(凶行の)動機がそういうことならまず親を説得するだろ。どうしても刺すなら相手は男性か自分の親だろ。何で見ず知らずのところに向かうかな。交際相手の男性も自分の親もロクに説得出来ねぇで、挙句の果てに何が「子供の方が殺しやすかった」だよ。言ってる動機と全然違うじゃねぇかって。親が反対して相手の男性が身を引いてこの女がキレて見知らぬ女児を刺傷。被害者からすればとんだとばっちりなんでさ。単なる八つ当たりじゃねぇか。

でさ、ここからが本題なんだけど、思ったとおりやっぱりこいつも精神鑑定だっていうんだよ。以前に 「人権問題」 をはじめ何度か書いたことあるけど、何ていうか、こういう事件が起きると必ず弁護士が請求するこの精神鑑定ってのは一体何なんだろうね。鑑定の結果によって酌量されたり、時には無罪になったりするというんだからどうも釈然としないんでさ。

100%やってるのに無罪ってどういうんだろ、と。

そりゃ、自分の意思とは別に身体が勝手に動いて相手を傷つけたり、常人が感じてる事象とは全く別の事象を感じて(例えば誰かが耳元で「殺せ」と囁いたとか、誰かが襲ってきたとか)本人からすれば至極当然の行いをしたと感じてる人がいるかもしれないという見解は否定しないよ。ワタクシが理解出来ないだけで、本当にそういうことがあるのかもしれない。小さな頃の想像も、時を重ねていくうちに事実だったと思い込んじゃうこと、誰しもあるもんな。

ただねぇ、やっぱりそういうのには限度ってのがあるだろう。その限度を超える人がいるってなると、 それに対する対処法はどうするんだ ってところもきちんと抑えてもらわないと困るんでさ。実際、駅のホームで立ってて、そばにいる人がいきなりドンと押してくる可能性だってあるわけだよ。「押せ」と耳元で囁かれた、とか、自分が押されそうになったので押した、とか常人からすれば勝手な理由をつけて。要するに、そういう日常的に起こりそうなことに対する防御はどうするんだってこと。

人権信者はここをいつも逃げてるんだよ。

誰も「自分には悪魔からの指令がくるので気をつけてください」なんてプラカード下げて歩いてるわけじゃない。もしかして過去に精神鑑定で無罪になった人もいるかもしれない。駅のホームで隣に立ってる人が そういう人かどうか知る術はない んだ。となると、もしかしたらそういう人かもしれない。いやそんなことはないだろう。なんて自問自答しているうちにワケわかんなくなっちゃって、被害妄想にかられて結局「押される前に押しちゃいました」なんてことになったら意味わかんないんでさ。

それなら、みんな同じじゃねぇかって話だよ。

何ていうか、同じことをしても重大な罪になる人と無罪になる人とが共存してるってのがすごいというね。思うにさ、心の病って言うくらいだから病気なわけでしょ。しかも、本人の意思に関わらず他人に害を及ぼす可能性が否定出来ないと言われている病気。それなら、本人のためにも 治療が済むまで無条件に解き放ってたらまずいんじゃないか と思うんだよ。無罪になる側の人は、何らかの制限と引き換えにしてもらわないとおかしいだろというね。

もっとも、こういう理屈に立ちはだかるのが『人権』てやつでさ。「人」としての存在より、まずは「人権」ありきというところがすごいんだ。「人」の「権利」なはずなのに権利が先にあって、それを人(の行動等)で後付けしてて何の違和感も感じてない。根幹的なところで言えば確かに人権は必要なんだけど、 十把一絡げに適用していいか という議論は全然ないもんな。本来、責任能力が無いとされる側にいる人の立場に立ってみれば、いつ犯罪者になってしまうかわからない現状を取り除いてあげることが大切だろうって。

そんなだから、自分らの主張のためにダシにしてるという印象しか無いんだよ。みんなに平等に付与される人権。最低限じゃなくて最大公約数的に付与される人権。とっても有難い権利だよ。 「【PART2】女神の天秤」 でも書いたけど、被害者よりも加害者の人権が声高に叫ばれるってところからして胡散臭いんでさ。死んでしまった被害者の人権を叫んでも風化しちゃうけど、生きている人ならずっと叫べるし人権信者も気持ちいいしね。そう考えると、その主義主張たるや何だか怪しくなってくるよね。

その最たるものが重大事件の精神鑑定なんだと感じるんだよな、こう多発されると。真相究明のためじゃないことは誰もがわかってるんでさ。少しでも罪を軽く、出来れば無罪に持っていきたいっていう、言わばツールみたいなもんだよ。たださ、罪が軽くなったり無罪になったりした場合でも、被害者が負った全てのものには変わりはないんだよな。相手が心の病に侵されていたとしてもいなくても、被害者にとっては何も変わりはない。

心身ともに負うべきものは被害者の方が圧倒的に重いんだ。

仮に、この事件で鑑定の結果罪が軽減されたり無罪になったとするでしょ。心の病があったとして病院か何かで治療するわけだけど、一定期間で退院して普通に生活に戻るわけでさ。また、何らかのきっかけでスイッチが入って偶然見かけた誰かを刺しに追いかけるかもしれない。自分の子供が頭のおかしい人に刃物で追いかけられるんだ。 逃げ惑うわが子を後ろから刺すんだよ。 あなた家の隣に引っ越してきた人がその人かもしれない。そう考えると危なくって公園なんかで遊ばせられないんでさ。

心の病って言っても、心の他に脳の問題もあるでしょ。赤に見えるというのは、赤(という色)が存在していているわけじゃなくて、脳が「それは赤だ」と認識してるから赤に見えるだけであって本当は青かもしれない。ボールが丸いと思えるのも、目で見て手で触って丸いと感じる。目という入力装置と手という入力装置から送られてくるデータを、脳がこれまでの経験値と合わせて瞬時に総合的に判断して「丸い」と認識する。

もしかしたら四角いサイコロかもしれないのに。

要するに、心の問題もあるし脳の問題もある。しかも、別々なばかりじゃなくて複雑に絡み合ってたりする。そんでもって心も脳もそれらのほとんどがきちんと解明されていないばかりか、その複合性なんて話にまでなったらもうどう考えたって解明不能でしょ。それを、 後付けの論理で説明しようとするから無理があるんだよ。 鑑定者によって意見がわかれるのがその証拠。要は、最終判断は鑑定者の感触だというね。

で、その鑑定者の心と脳みそはどうかという問題もあったり・・

もうね、これを言い始めたらメビウスの輪になっちゃう。その鑑定者の・・そのまたその鑑定者の・・ずーっと続くよ。そんな心と脳の問題を曖昧なままにして「この容疑者の責任能力は問えない」とかやるんだから茶番以外のなにものでもないんでさ。もし責任能力が問えないと言うなら、 問えるようになるまで実社会には出しちゃいけない ってことだろう。出すなら、それなりの保護責任者に該当する人を付けるなりしなきゃいけないと考えるのが普通だよ。そしてその保護責任者が責任を負うのが当たり前。

先に書いたけど、被害者にとっては加害者に責任能力があろうが無かろうが関係ないんだ。無いとすれば何故そこにいたのか。誰の責任を以ってそこにいたのか。責任能力を問える人はどこにいるのか、が問題になる。ってかさ、それを明確にしておかなかったら何の解決にもならんだろ。だから同様の事件がいつまで経っても繰り返されて、同様に精神鑑定が請求される。これだから、精神鑑定なんて真相究明のためじゃなくて法廷戦術だというんだ。

責任能力の有無を判断するのもいい加減なら、責任能力が無い人の方が罪が軽くなるってのもよくわからない。故意か否かの線引きで決めてるんだろうけど、普通に考えれば責任能力の無い人(もしくは薄弱な人)の方がおっかないだろ。 責任能力が無いとされた人は事の重大さに気づいてないわけだから。 もちろん反省なんてしっこない。悪いことをしたって認識が無いんだから。そういう人が極端に短い刑期で、もしくは無罪放免で街を闊歩するのはどうなんだってところはどうするんだ。

まるで無駄に体力のある幼児だよ。

やっぱりさ、精神鑑定をして罪の重さや有無を決めるなら、それによって恩恵を受ける側の人は様々な制限を受けるべきだと思うね。どう考えても、 何らお咎めなしってのはおかしいんだよ。 それもこれも人権信者がウルサイっていう現実によるところが大きいんだろうけど、人権を認めるならその部分についてきちんと責任を負ってもらうというのが本当じゃないのかね。これじゃ、(損得の話じゃないのは重々承知のうえで言うと)本当にやられ損ってことになっちゃうんでさ。

「供述や言動に理解出来ない点があるから」なんて理由で精神鑑定してたら、バカなやつほど恩恵を受ける可能性が増えそうだもん。想像を絶するような残酷なことをすれば「理解出来ない・・」って思考停止になっちゃうよね。そもそも、事件になるようなことをするやつの何が理解出来るんだって話でさ。ワタクシは事実のみで判断すべきだと思うけど、それでも精神鑑定結果で左右したいなら制限を付けるべきだよなぁ。そうでもしなかったらとんでもない逆差別になるというさ。事件起こしてお咎めなしってどれだけ特権階級なんだよ。

これが本当の格差社会かっての。



※瑞奈ちゃんの2度の手術は成功。経過を見守っているところだそうです。頑張れ!








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