あれこれ Mix with タイムドメイン & Bike
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神戸新聞の7日間というドラマを見た。実際の記者やカメラマンのインタヴューを交えた内容だ。幼い頃、ほぼ全焼した長田のすぐ近くで育ったので、特別な思いで見た。育った寺は、そこが寺だというだけで何百という遺体が運び込まれたそうだ。当時勤めていた会社の取引先が、被災で営業出来なくなり商品買い取りを頼まれたので、商品査定に苦労して現地まで苦労して出向いた。一度京都にもどり、改めて商品を受け取りに出向いた。部下を一人連れて、崩れかけの店舗内で商品梱包の作業を徹夜でした。あまりに寒くて、ダンボールにくるまって休憩しては、作業を続けた。温かい缶コーヒーを探しに、崩れた家の上に出来た道を歩いて、さまよったりした。あの時の夜風は、今でもまだ一番寒い。知っている町が、育った町が、ぼろぼろになって冷たい風にさらされいて、涙も凍りそうだった。テレビの映像とインタヴューが自分で見たあの殺伐とした風景が重なって、自分がその中に居るような感覚になった。朝早くから、空いていた喫茶店で飲んだみそ汁の味、いつまでたっても焦げ臭さ差が抜けない町の匂い、傾いた電信柱、3階の高さしかない5階立てのビル。でも、テレビと同じように、被災された方達は、協力しあって励ましあって、前を向いて歩いていた。しかし、今は昔の出来事だとは言い切れない。痛手を受けた町は、目を見張るほど新しくなったけど、人の心には消えない何かが残っている。そして今も世界の各地で、同じような災害が多発している。
January 17, 2010
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