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2017/12/24
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カテゴリ: BLACKLIGHT
そして、これも考えていた見立てのうちのひとつである、と語り始める。
「降伏すると見せかけて、敵の懐に入り、意表を突く」
こうすれば、一番頭を悩ませている兵力差を無力化させられる。
もちろんそのためにはゼリクトアの協力が必要不可欠であり、密かに話を進めていた。
「これで南は解決。これで、北にも増援できるようになる。これ以上、攻め込まれることもなくなる」
アルケデニックの高笑いが一層響き、レイトの手元の銃は小刻みに震える。
「そんなんじゃ、撃てるものも撃てなくなるぞ。まだ使ったこともないのだろ?」
「俺はまんまと叔父上の策に乗せられていたのか・・・?」
「事のついでだ。お前の件も決着させておこうか」

「お前は私のやり方には不満があるようだが、改心するのであれば今までのことは水に流してやる」
レイトは今一度、気持ちを取り戻し顔を上げる。
「そうですか。ですが、本当にその策は成功するのですか?」
イグリスからすれば信用できるようになるまでは警戒を緩めるはずはない。
裏を掻くにもその隙が無ければそのまま降るだけ。
「よく考えてみれば、うまくいく可能性はかなり低いと思うのですが・・・」
「ま、絶対はありえないからな。あいつらならやってくれると踏んでいる」
それを聞いたうえで、レイトはさらにもう一歩踏み込む。
「そう申されるのなら、失敗したときの回避策を用意しているのですね?」
「ここでそれを言うつもりはない」とお決まりの言葉が返ってくる。
レイトは黙るという行為で拒否の意思を示した。

いつの間にかもう一人入ってきている。黒く包まれた男は怪しげな目をしている。
ただ、レイトを見つめたままじっとしている。
「どうした。今までと比べても一番簡単な仕事のはずだが?」
黒い男は急かされてもなお動かずにいたがついに、「もうやめさせてもらいます」と。
「今まではあなたの言葉に従って、人の命を奪ってきましたが、もうやめさせてもらいます」

アルケデニックは明らかに不機嫌になり、「使えぬな」という声が発砲音にかき消される。
黒い男は小さくうめいたが、前に歩き始める。
二度目、三度目と撃ち抜かれながら、ついにはアルケデニックの身体を掴んだ。
「王子!撃て」
予期せぬ事態に動揺するレイトは、「お前を殺す理由が・・・」というのに対して黒い男は、
「理由ならあります。あのときの護衛たちを殺したのは私です」と。
レイトは目をつぶって引き金を引いた。





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Last updated  2017/12/24 12:00:21 AM
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