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2021.01.17
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カテゴリ: 自閉症関連




知的障害の息子と歩んだ34年 米子の女性、体験記入選





NPO法人地域活動支援センター「おおぞら」理事長の植村ゆかりさん(70)が、

障害のある人と支える人の体験記を募った

第55回NHK障害福祉賞で佳作に選ばれた。


応募484編から入選した11編の一つ。


知的障害のある一人息子と2人で歩んだ34年間の奮闘の軌跡と、

作業所運営などを通した障害者福祉への思いをつづった。

 京都府生まれで、大阪府内の同じ市役所に勤務していた夫の念願で、

1986年暮れに伯耆町にペンションをオープン。


87年1月に息子の周平さん(34)を授かった直後の4月、

夫の保さん=当時(47)=が心筋梗塞で急死し、

親戚もない土地で一人きりの子育てが始まった。


 不自由な様子で前へ進み、

耳は聞こえているようだが何も言わない初めての子。


1歳児健診で異常を指摘され、

たどり着いた皆生の小児療育センターでの診断が「自閉傾向・発達遅延」。


専門書を必死に読んでは落ち込んだ。


 障害やひとり親を理由に息子につらい思いをさせまいと、

必死だった自身を救ったのは担当医の言葉。


「今は一言もしゃべらなくても一緒に歌い、話し掛け続けてください」。

教えを守った。


すると養護学校小学部に入る直前、周平さんが突然、

「雪やこんこ」と歌い出した。

いつも歌い聞かせていた曲で、うれしさは今でも忘れられない。


 体験記では日々の喜びや苦労を、

子どもたちの卒業後の居場所づくりにと取り組んだ小規模作業所の開設や

障害者バンド「りっぷる音楽団」、

スポーツイベント「アクアスロン皆生大会」創設への思いを交え、

周平さんの成長の様子とともにつづり、

先人の「この子らを世の光に」の言葉を引用して締めくくる。


 自らを過保護な母親と自認する。


「息子に残してやれるものは何もないけど、

お母さんが精いっぱいに見守っていたことを伝えておきたかった」

と執筆の動機を話し、

現在は親世代の他界後のため、

成年後見人制度の学習会やグループホームの開設を計画する。


​​ 同賞はNHKとNHK厚生文化事業団が主催。

入選作品は ​​ 同事業団のホームページ​ で閲覧できる。


[山陰中央新報]






​​
リンクしている​​ホームページから本文が閲覧できます。

同年齢の息子を持つ身として、

とても感慨深く、共感できる部分も多いです。


佳作入選、おめでとうございます。









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Last updated  2021.02.01 16:00:13
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