はっぴーらいふ in 林治療院

はっぴーらいふ in 林治療院

2006.01.21
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テーマ: たわごと(27179)
カテゴリ: 修行時代
兄弟子が銭湯で5万円盗まれた日から、2週間後の1999年1月25日(月)。

悔やんでも悔やみきれず、忘れようにも忘れられないあの日。

その頃入ってきた新しいお弟子さんのYさんと2人で、兄弟子が被害に遭った銭湯へ行った。

フロントで料金を払い、カーテンをくぐって更衣室へと向かう。

兄弟子が被害に遭ったロッカーは、風呂場からは見えずらい位置にあるだけでなく、合鍵が存在している可能性が限りなく100%に近いだけに、使用は避け、風呂場から確実に監視できる位置にあるロッカーを選び、着替え始めた。

この日はめずらしく空いていて、風呂場には数人のお客。更衣室には風呂上りの70歳位の背中の丸い男性が1人だけ私達のロッカーの近くの椅子に腰を下ろして休んでいた。

「Yさん。この更衣室で○○さんがロッカーを開けられてお金を盗まれているから気をつけてね。」

と、注意すると、Yさんは

「大丈夫です。大してもっていないので・・・。」



(この頃には、後輩にご飯をおごってあげられるほどの給料を貰っていたのです。)

「マジっすか!」

なんて他愛も無い会話を交わしながら、着替えを終えて風呂場へゴー。

風呂場からロッカーを監視できる場所を確保し、体を洗い始める。

頭を洗い、シャワーでシャンプーを流していると、背の丸い男性が立ち上がっていて私のロッカーとおぼしきロッカーを開けていた。

「うん!?」

と一瞬疑ったが、直後に男性がシャツを着始めたので、

「なんだ、あの人のロッカーだったのか。」

と、私の「横」のロッカーが男性のロッカーで、着替え始めたのだ思ってしまった。

そして、私は下を向いてシャンプーを洗い流した。

察しの良い皆さんならもうお気づきだろうと思うが、この時まさしく犯行が行われていたのです。そうです、あの椅子に座っていた背の丸い男性が「泥棒ジジイ」だったのです。



犯行現場を目撃していながら、背の丸い男性が「シャツを着るしぐさ」をしたというだけで、安心してしまうとは・・・。

悔やんでも悔やみきれない間抜けっぷり。

頭を洗い終え、視線を背の丸い男性に戻した時には、ロッカーは閉まっていて、男性は椅子に置かれたズボンや上着を着始めていた。

ロッカーを開けられていた時間は僅か数十秒。

程なくして背の丸い男性は出て行った。



この話はこれで終わりではなく、さらなる結末(かなり笑える?)が用意されていたのですが、この続きはまた後日。お楽しみに。


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Last updated  2006.01.21 21:49:00
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