■それは10月3日、東京大vs早稲田大2回戦のこと。前日(2日、1回戦)、早稲田を破り勢いに乗る東大は、この試合も5回まで同点と接戦を演じ、大金星の可能性を十分に漂わせていた。
東 200 000 000 =2
早 011 00 2
03X =7
(東)●前田-木村-平泉-和田-井坂、(早)○福井優
■ところが6回裏、東大にとって後悔の残るプレーが飛び出した。早稲田は二死ながら走者一・二塁のチャンス。この場面で1番・ 渡邊侑也
(3年、聖光学院高)が打席に入った。東大外野陣は一様に前進守備に。それは渡邊に長打はないと読み、単打が飛び出した際のバックホームに備えてのこと。
そして渡邊の放った打球はセンターへ飛んだ。定位置に守っていれば平凡な飛球だったが、前進していた東大のセンター・ 鬼原崇
(4年、栄光学園高)は慌てて背走した。そして差し出したグラブの先に打球はポトリと落ちた。早稲田が2点を追加し、スコアを4-2とした。
このプレーをきっかけに、東大投手陣は総崩れした。そしてこの試合の敗戦と、「流れ」を早稲田に持っていかれたことで翌3回戦の敗戦も決定づけた。もし捕球できていたら、試合の流れはまるで違ったものになっていたはず。早稲田から勝ち点奪取に向けて、東大には後悔の残るプレーになった。
■鬼原、過去に彼の ダイビングキャッチ
を見たこともあり、ボクは守備の上手い外野手だと思っていた。でもこの時の打球の追い方を見ると、ほんとに守備が上手いのだろうか? と疑問を感じてしまった。真後ろに飛んだ打球は捕球が難しいのはわかるが、他校のセンターなら捕球できたようにも思えるし・・・。
ベンチに戻った後、鬼原は悔しさのあまりグラブをイスに投げつけていたが、グラブに責任はない。
【東京六大学2025秋】小早川毅彦氏の始球… 2025.09.28
【東京六大学2025秋】開幕カード。慶應、7… 2025.09.14
【東京六大学2025春】東京大学vs.横浜高校… 2025.03.08
PR
Keyword Search
Calendar
Comments