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2011年05月18日
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文部科学省が決めた年間20ミリシーベルトまで大丈夫という数値は、放射線に対する感受性の高い子どもの場合、25人に1人が癌で亡くなる数値です。仮に50人学級ならば、そのうち2人の子どもが原発事故の放射線による癌によって亡くなってもいい、と文科省は言っているわけです。
 いろいろなエラーはあるものの、原発事故までは私は国をある程度信じていました。少なくとも子どもの命を粗末にすることはないだろうと思っていました。今回、そうではないことがよくわかりました。楽観的すぎた自分を恥じています。
 市にいろいろと言っても20ミリシーベルトの壁に阻まれます。文科省の基準にあてはめれば問題ない、ということです。計測もせずになぜ問題ない数値とわかるのでしょう。今、国内のあちこちで基準値を超える農産物が発表されています。宮城県でも基準値を超えるセシウムを含む牧草が検出されました。それはある意味想定内なわけで、それ以前に宮城県の土壌にセシウムが含まれることがすでに発表されています。
 間違いなく宮城県北部の土壌には放射性物質が含まれています。そして子どもに対しては基準値がどうこうではなく、それがあるかないかが重要と私は思います。被曝は積算値が重要なのですから。もし文科省が20ミリと言わずに1ミリと言えば、校庭の土壌を剥ぐなどもっと弾力的な対応ができたのではないでしょうか。
 私は原発や放射線の専門家ではありません。しかし、研究者のはしくれとして、論理というものが何たるかはわかります。文科省には論理はありません。





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最終更新日  2011年05月18日 19時38分53秒
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