ARCO IRIS

ARCO IRIS

2005年05月10日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は語学学校の最終日。スペイン語でプレゼンをしました。

たった10分のプレゼンだったけどかなり準備が大変だったよぉ・・。全然ボキャブラリー足りないし。

ボリビアの教育についてちょっとお話。
小学校は6-13歳の8年間。その上に高校みたいなのが4年間、そして大学が5年間です。
小学校の就学率。都市部では90%の子供が入学、最終的に卒業できるのはその半分。農村部では、たった50%の子供しか入学できず、同じくその半分しか卒業できません。

また、ボリビア全体の識字率は85.6%(男性92.1%、女性79.4%)。ちなみに日本の識字率は99.8%(男性99.9%、女性99.7%)です。
このボリビアの小学校就学率と識字率は、中南米の中でも最低レベルだそうです。

私が調べたところによると理由は主に3つ(もちろん都市と農村部では若干違う)。

小学校は義務教育・無料だけど、勉強に必要な文房具や本などは実費。でも、「開発途上国」(便宜上ここではこう表現します)の多くで見られるように、貧富の差がかなり激しく、子供の文房具代さえ払えない家庭も多いです。なので、お金がないから、結果的に子供を学校に通わせることができない。さらに、そういった家庭の親は、子供が学校に行く事よりも働き手となることを望んでます。
●その2「設備」
ボリビアでは1990年代に入るまで30年間に渡り、新しい公立学校が作られなかったらしい(政治的な理由?だと思う)。なので、今ある校舎はかなり老朽化して、学習に必要な椅子とか机とか色んな設備が足りない。なので、子供たちにとって学習環境・設備が悪く十分に勉強できない。
●その3「男・女」
今でも農村部を中心に「女の子に教育は必要ない」と考える人が少なくありません。
家の手伝いをして、いいお嫁さんになることだけが女性にとって大事なこと、という考え。もちろん学校へ行くくらいなら、働き手になってほしい、という社会状況も多いに関係してます。

教育の問題ひとつをとっても、ボリビアの社会構造、人種構成、価値観、経済状況、政治などなど関係することがいっぱい(当たり前だけど)。
でも、そうやって多面的に捉えていかないと何も見えてこないんだろうなー、と。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年05月12日 01時48分16秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

エレア@ 静かな町です 私はこの祭りでティンクを踊りました! …

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: