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そらまめ48 @ Re:高橋幹さんの新作(07/28) 深夜にこんばんわ。角田奈穂です。 少し寝…

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2024/04/11
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カテゴリ: 美術 絵画 教室




 制作中の作品に対して、どこが完成で、どこが未完成だと言えるのか、その判断はどんな作家にとっても非常に難しいです。特に抽象絵画の制作には完成の基準となる線引きをどこの置けば良いのか往々にして曖昧になります。
 最終的に作家本人の感覚的なところでこれが完成だと感じるかどうかだと思いますが、そこで最も大事になるのが作家本人がこの制作において何を捉えようとしているか、何を求めようとしているかの判断になるでしょう。
 高橋さんは「この作品はまだ完成していない」と言っています。色にしても画面構成にしてもどこか違うと感じています。高橋さん自身の感覚と作品の視覚表現にはズレがあると感じています。そのズレをどうすれば修正できるか、どうすれば自分の感覚に近づけられるか、それを探っていくことも制作の大事な一部となります。
 私がこうすればもしかして良いのではという助言はできますが、こうしなさいという決定権はありません。あくまでも高橋さんが自分自身の心と向き合い、自分で判断すべき大事な制作の一部だと思っています。
 私は自分自身の制作において、完成という域に達するとき、 心臓の鼓動が画面から聞こえてくる としばしば言います。これは実際に 作品の内側から何かが聞こえてくる感覚で、これ以上、手をかけられない、作品がもう独り立ちしてしまったという感覚 に襲われ、作品が手元から離れていくと感じたときに完成したかなと思います。
 そう言っても、次の日にはその鼓動が消えてしまってることもあるのですが・・・。


高橋さんが来月この作品を再度見せにくるでしょう。その時、高橋さんの判断、決定はどういったモノなのか作品を通して話し合いたいと思っています。

 制作途中ですが、現作品で私が感じている面白いなと思っているところは、高橋さんがモチーフとしてよく使われている四角の面と線があります。その中で 少し斜めに流れていく線を強調 して使っているところがあります。キャンバスは支持体としてみれば四角です。四角となれば縦と横の線ですね。何も描かなかったら縦と横の線が基本となります。その中に 斜めの線が入ると、それだけで画面に遠近感 が生まれます。絵画というのは画面斜めに走る線、形をどうやって使うかで 画面の中にリズムとハーモニー が生まれてきます。高橋さんの今までの作品の中で、これほど斜めを意識した線はなかったように思えます。
この斜めに走る流れは高橋さんにとって新しいアプローチになるかもとふと思いました。

 頑張ってください、高橋さん!





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Last updated  2024/04/11 10:38:16 AM
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