びびあんシリマルダシ日記

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2012年10月25日
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今週は、何やら仕事でテンパること多くて、



いかん、いかん。落ち着け、私。


というわけで、頭が疲れてるから体も疲れてるみたいになってます。


週末のスケートカナダに向けて、コンディション整えなくちゃなんだけどね。
(←出る気かっ!と、誰も突っ込んでくれないから自分で言ってみる)


なので、スケートカナダが始まる前に、スケートアメリカの話題を終わらせなくては。


一個前の日記では、「コヅカとマチダがよかった理由」みたいなところを私なりにまとめてみたつもりなのですが、
今回は、「なぜハニュウはフリーがあんなにグダグダでも2位で終われたのか」というあたりを。




もちろん、SPのアドバンテージは大きくて、
コヅカまで10点ってのは逆転不可能な数字じゃないけれど、
3位以下におよそ20点ってのは、まず追いつくのは難しい点数。

が、フリー単独の点数で言ってもコヅカ、マチダに次ぐ3位なんですよ。

それは、なぜなのか?


他の選手も完璧ではなかったってのも、それはあるんですね。

特にSPで3位だったジェレミー・アボットが、3本もジャンプが2回転になったりして、
それが大きかったのは確か。


そこにプラス、やっぱりそもそものプログラムにおける基礎点の違い。


今季のハニュウは、かなり難易度の高いジャンプ構成できています。

ジャンプだけの基礎点を抜いた比較という、かなりマニアックなことをしてみたので、どうぞ。



コヅカ  70.33
オダ   65.01
マチダ  65.75
チャン  68.32
ハニュウ 72.14


ハニュウの基礎点の高さが目立ちます。


パトリックの基礎点は、おととしから変わっていなくて、
昨シーズンまではこれが最強で、どうやったら抜けるのだろうって感じだったのですが、
今シーズンは、みんなそろってあっさり抜いちゃいました。

これは4回転じゃなくて、3Aの差なんですけどね。

パトリックは4回転2本入れてるけど3Aが1本で2Aも入れてる。

対して日本勢は、4回転2本に3A2本を入れている。


パトリック以外の他国の選手との基礎点の差にもつながってくるんだけど、
日本男子は総じて3Aが安定していて武器に使えるので、基礎点を高くもっていけてるんですね。


じゃあ、タカハシ先輩やコヅカ先輩と比べて、
ハニュウの基礎点が高いのはなぜか?


これは、4回転の種類になります。


タカハシ、コヅカが4Tを2本なのに比べて、ハニュウは4Tと4Sを一本ずつ。


これは、そもそもの基礎点の違いに加えて、
コンビネーションや後半ボーナス点の使い方にも影響を与えてきます。



ここから、フィギュアスケートのフリープログラムにおけるジャンプのルールについて。

ノブナリが間違えるのは何なのかにも、つながるお話。


フィギュアスケートのジャンプは6種類。

基礎点の低い方から

トゥループ(T)
サルコウ(S)
ループ(Lo)
フリップ(F)
ルッツ(Lz)
アクセル(A)

男子のフリースケーティングでは、8本までのジャンプを跳んでよくて、
うち、コンビネーションは3本まで&3連続は1本のみ。


そして、同じジャンプを2本跳んでいいのは2種類までで、
2本跳んだ場合には、どちらかをコンビネーションにしなくてはならない。


と、言われてもわかりにくいと思うので、具体例として、
コヅカが予定していたジャンプ構成。

(前半)
4T
4T+2T
3A
(後半)
3A+2T+2Lo
3F
3Lo
3Lz+3T
3S

2回転以下のジャンプは何度重複してもいいので置いておくとして、
まったく同じ記号が2回でてくるのは4Tと3A、
んでもって、どちらかに+ってのがついてるのはお分かりいただけるかと。


では、本題。
ハニュウの(多分)予定していたジャンプ構成。

(前半)
4T
4S
3A
(後半)
3A+3T
3Lz+2T+2Lo
3Lz+2T
3Lo
3F

コヅカの4回転がT2本なのに比べて、
あとは3Aを2本でジャンプの重複を使い切ってしまうのに対して、

4回転がTとSの1本ずつなので、
3Aを2本と、3回転の中で最も基礎点の高い3Lz入れることができるってことと、
コンビネーションをすべて後半にもってくることができます。


もちろん、4T2本の構成でも、
後半に4Tのコンビ―ネーションを持ってくれば可能なことではあるけれど、
それはあくまで理論上の話で、実際としては体力的に難しい。


と、そんなこんなでハニュウのジャンプ構成は強いので、
あれだけ失敗してるように見えても、実際にジャンプで獲得している点数を比較すると、

コヅカ (予定点)70.33→(実際)63.17
ハニュウ(予定点)72.14→(実際)59.63
マチダ (予定点)65.75→(実際)59.23

と、そもそもの基礎点が高いためにあれこれ失敗を引いてもマチダより高いという結果に。


実際には、ここに転倒でのペナルティがつくので、
そこがマチダは―1でハニュウは―3ということになり、
トータルで見てジャンプで獲得した点数ということになると、
ちょっとマチダが上回ることにはなるんですけどね。



この、そもそものプログラムの持っている基礎点の違いってのも、
注目してみていただけると、ちょっと面白いんじゃないかと思います。


んで、いろんな選手のプログラムについて、ジャンプの基礎点を計算してみた結果、
どうやら4回転を3本予定している選手もいたりして、

ハビエル・フェルナンデス 73.99
ケヴィン・レイノルズ   75.97

と、ハニュウを上回る可能性も否定はできないんだけど、
このあたりの選手は、4回転に集中するあまり後半のバテ方が尋常じゃなかったり、
他の要素が苦手だったりという明らかな弱点があったりするので、
現実的な路線としては、ハニュウの持ち点が最強でいいのかな、と思っております。


そんなわけで、今回、ヘロヘロだったハニュウのFS。

転んだあとが生まれたての小鹿のようで母性本能をくすぐられますな。


この立ち上がりの遅さが災いして、コリオグラフィックシークエンスが無効になってます。
つまりは、完成したらこのプログラムの点数は半端ないよ。

ただ、相当難しいと思うけど。





このままの勢いで駆け上がるのか、
それとも、停滞して苦しんで立ち止まりながらなのか、それはわからないけれど、
ただひとつ言いきれるのは、
この子は絶対に世界一になる。かけてもいい。







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最終更新日  2012年10月25日 23時54分45秒
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