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2010年07月16日
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 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~
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〔 第11号 2006/10/02 〕 563部発行


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 【main contents】 人気投票と計量器
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 今回は、前回に引き続きマーケットとの付き合い方、



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 株式市場は、短期的には人気投票の場にほかなりません。
 しかし、長期的には企業の価値を計る計量器の役目を
 果たしてくれるのです。


 『ウォーレンバフェット 自分を信じるものが勝つ!』ダイアモンド刊


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 今回はバフェットの言葉として取り上げましたが、
 これはもちろんバフェットの師匠であるグレアムの考えでもあります。



 何百万もの売り手と買い手が価格を決めていきます。

 価格の上昇率や、ニュースで話題になる、そして取引量の増加など、
 多数の参加者の思惑によって日々の価格は決まっていきます。
 そして、NYダウや日経先物の価格の上げ下げなど、
 マクロ的な動きにも影響を受けます。



 短期的な価格は、その企業の人気によって
 上がっていく傾向にあります。
 また、逆に人気のない企業は、見捨てられ価格が
 低いまま放置されることもあります。


 しかし、長期的にみれば、価格は企業の価値にそって
 動いていくことになります。

 一日、ひと月、あるいは1年ほどの短期では、
 価値と関係のない値段がつくことがままあります。
 しかし、5年、10年、20年という長期でみれば、
 価格は必ず企業の価値に近づいて動くのです。


 人気だけで価格が決まっていた企業の価格も、
 いずれ企業の価値の近辺に落ち着くことになります。
 そして、市場が過小評価をしていた企業も、
 いずれは必ず企業価値まで価格が戻るのです。


 バフェットは、グレアム・ニューマン・カンパニーで
 働いていたころに、グレアムに
 「本当にそう信じてよいのか」と質問をしたそうです。

 すると、グレアムは何を今さらと言った感じで
 「市場とは常にそういうものだ」と答えたそうです。
 そして、バフェットは実際にグレアムの言ったことが
 本当であったことを自分の生涯で証明し続けています。


 価値より安い価格がついた企業を買っていく
 バリュー投資の手法は、長期投資でこそ真価を発揮します。


 しかし、ここでいう長期とは
 どれくらいの期間を指すのでしょうか。


 例えば、20年間にわたり20%以上のパフォーマンスを誇り、
 史上最高のファンドマネージャーと称されるピーターリンチは、
 株の平均保有期間を3年間といっています。
 ピーターリンチといえば、2000社以上といわれる企業に投資して、
 かなり激しい売買を行っていた印象があります。
 そんな彼が、「市場の評価が変わるのには3年はかかる」
 といっているのは傾聴に値すると思います。

 そして、グレアム直系のファンドマネージャーである、
 ウォルター・シュロス、エドウィン・シュロス父子のファンドでは、
 株の売買に平均4年間の月日をかけていると、
 バリュー投資入門に載っています。


 そして、ご存知バフェットの理想保有期間は「永遠」です(笑)。


 市場が計量器の役目をはたしてくれるまでには、
 平均3~4年の期間は必要なようです。
 あくまでこの期間は平均であり、当然もっと短いこともあれば、
 数十年を要することもあるかもしれません。


 ほとんどの市場参加者、そして自称バリュー投資家の方でも、
 3年ほどの保有を前提には株式を保有していないと思います。

 最低3年間じっと耐えられるだけの覚悟と調査がなければ、
 バリュー投資が提供する恩恵を受けることが
 できない可能性があるということを肝に銘じておくべきだと思います。



 ※ところで、グレアムは、ネットネット株購入の際の売却基準に、
 2年間という制約を持たせています。
 これは、50%ほどの利益を狙う、シケモク投資で
 それ以上の時間をかけてしまうと年あたりのリターンが
 低くなるということを考慮しているからです。

 保有期間と予想されるリターンとの関係を考えることも大切ですね。



【本日の関連文献】




バフェットの投資原則新版
↑バフェットの語録がテーマごとにまとめられています。
 このメルマガの最高のネタ本です。
 投資に興味がなくても楽しめそうな一冊です。
 装丁もカッコ良くなっていい感じです。

バリュー投資入門

↑グレアム・ドッド村のシュロス父子のファンドの話が載っています。
 入門という言葉のイメージで手にとると面食らいますが・・。
 内容はすこし硬めで読みにくいですが、バリュー投資の方法論の
 全体像を学ぶのに最適なテキストだと思います。
 後半の近年のバリュー投資家の成功例の部分は楽しく読めます。


ピーター・リンチの株で勝つ新版
↑20年間平均23%という記録を残した伝説のファンド・マネージャー
 ピーターリンチ。
 彼が個人投資家がプロに勝つ方法をユーモアたっぷりに教えてくれます。
 バフェットも賛辞をあたえた名著です。





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最終更新日  2010年07月16日 20時36分26秒
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