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2010年07月19日
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 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
〔 第14号 2006/10/12 〕 573部発行


 こんにちは。阿藤寛です。

 KAPPAさんの
 『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』を読みました。
 評判どおり素晴らしい本ですね。
 文系の自分にはちょっと難しい部分もあったので、



 運や勘しか頼るものがなかったウォール街に、
 証券分析という概念を作り出し、投資の世界に
 科学を持ち込んだグレアム。

 グレアムが目指していた、
 誰もが健全な投資を行えるようなフレームワークの作成。
 その最新発展形として、この本は決定版であると思います。


 一方、バフェットやピーター・リンチの本を数冊読んで、
 彼らのマネができると思ってはいけない、
 という指摘は耳が痛いものがあります。

 このメルマガはまさに、彼らの投資法に学ぼうという意図で
 発行していますからね(笑)。


 前号でも取り上げましたが、バフェットの考え方は、
 「世界一になろうと思ってなった天才」のいっていることで、
 普通の人には真似できない部分もある
 ということも認識しておくべきかもしれません。

 とはいえ、バフェットの言葉には

 間違いないと考えています。


 これからも役に立つと思う考え方や言葉を
 紹介し続けていきたいと思います。
 多くの人の投資へのモチベーションを
 少しでも高められたらと思っています。
 それでは、本題いってみましょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 【main contents】 独立思考
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 今回は独立して考えることについて取り上げたいと思います。


───────────────────────────────――――


 バフェットは、グレアムから他人とは独立して考えることを学んだ。
 健全な判断に基づいて、合理的な結論に達したなら、
 他人の意見は無視することだ。

 グレアムは
 「他人が同意するかどうかでは君の考えの成否は決まらない。
 君のデータ、論理が正しければ、君の意見は正しい」と教えている。


 (『株で富を築くバフェットの法則』ダイヤモンド社より)         



───────────────────────────────――――

 ミスター・マーケットに振り回されてはいけない、
 ということは以前にもとりあげました。

 しかし、感情によって激しく動く株式市場で、
 ミスター・マーケットと距離をおくには、
 普段から独自の思考を持てるように
 する必要があると思います。


 グレアムは、自分の信念の礎を、
 詳細な分析によってもたらされた
 データや論理によって築きました。

 また、グレアムは、
 バフェットがいくら熱心に銘柄をすすめても、
 自分がすべての点で納得できない限り、
 決して投資しなかったそうです。

 そのため、バフェットはかなり無念な思いを
 抱いていたそうですが、
 このグレアムの姿勢には大いに影響を受けたともいっています。


 KAPPAさんも指摘されていましたが、
 個人投資家の間のコミュニティに参加することによって、
 大きなバイアスを知らぬ間にかけられている
 危険性は自覚しておいて損はないと思います。


 あくまで自分の基準で考えるという
 グレアムのような姿勢というのは大切だと思います。


 自分よりできる投資家さんが買っている、
 というのを安心材料に数えるのはいかがなものでしょうか。

 僕は投資をはじめた当初、
 積極的にネットで取り上げられてる銘柄を外していました。

 今思うと恥ずかしいのですが
 「マネしていたらこの人たちに勝てない」
 と本気で思っていたのです。

 結局マネしていたほうが儲かっていた気もしますが(笑)、
 上昇相場にも助けられたのもあって、
 それなりの成果を得ることができました。

 一番大きいのは、自分が考えて選んでも
 大丈夫という確信が得られたことですね。


 グレアムの他人がどう思おうと、
 自分が完全に納得しない限り投資しない、
 という姿勢には学ぶべきところがあると思います。




【コラム】機械的投資法の落とし穴



 統計によって出されたデータを見せられると、
 人は無条件に信じてしまうことが多いようです。
 科学的根拠といっても、それは過去のことであり、
 これからどうなるかということに確証はない
 ということも認識しておく必要があると思います。


 機械的投資法で市場平均に勝てることを主張した名著に
 『ウォール街で勝つ法則』(オショーネシー)
 という本があります。

 REFIGHT研究所で取り上げられていることでも
 有名ですよね。

 その本の中でオショーネシーは、一年間のリターンが最も高く、
 5年連続で利益が前年を上回り、
 PSRが1.5倍未満の50銘柄を買っていれば、
 市場平均を大きく上回ることができるといっています。

 1954~94年の間に年平均18.2%の利回りが
 記録されていたということです。

 しかし、『新賢明なる投資家上』によると、本を出版後、
 鳴り物入りで組成されたオショーネシーの
 4つのファンドの成績はさんざんだったようです。

 4本とも市場平均に惨敗し、うち二つは下落がおおきく
 ファンドは停止に追い込まれたということです。

 ある期間に通用する方法があっても、
 それが多くの人に浸透してしまうと、
 有効性はなくなってしまうということでしょう。

 グレアムの提唱したネットネット株戦略についても、
 アメリカではもはや市場平均に勝てないというデータが
 でているそうです。

 多くの人がしている戦略で、
 自分だけが超過利益を得られるということはありえません。
 あくまで人気のない戦略であることが重要なのだと思います。

 もちろん、低PER、低PBRなどの戦略は、
 その時点で人気がないことも表しているので
 普遍的だと思います。

 ただ、唯一とか確実とかいうことは絶対にないということは、
 頭に入れておいたほうがいいかもしれませんね。


 個人的にはその上でのファンダメンタル分析が
 成果を高めると思っています。



【本日の関連文献】


●東大卒医師が教える科学的「株」投資術

絶版。アマゾンマーケットプレイスには在庫あり。
↑たくさんの研究データをまとめてあります。
 この本一冊分のデータを抽出するのに
 どれだけの時間やコストがかかっているでしょう。
 是非読んでおきたい一冊です。



株で富を築くバフェットの法則新版
↑冒頭にピーター・リンチによるバフェット評があります。
  バフェットがどういう投資をしていたかを具体的な
  ケースを取り上げ紹介しています。
  僕は2段階DCF法をこの本で学びました。


新賢明なる投資家(上)





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最終更新日  2010年07月19日 21時49分01秒
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