Bar Opus 洋酒研究所

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2020.04.02
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​​日本において最も消費されているアルコール飲料といえばビールをおいて他にないでしょう。

その証拠にバーで働いていても、居酒屋で誰かと飲んでいても、「どの銘柄のビールが好きか」という話題は常に酒飲み達の熱い議論を巻き起こします。

昨今では国外のビールも以前より容易に手に入るようになり、苦味の強いIPAや個性豊かなフレーバーが魅力のベルギービールなど、様々な種類のビールが酒屋やスーパーマーケットの一角を占めるようになっています。

しかし、これだけ日本人に愛されているビールですが、実は「鮮度」がとても大事だということ、ご存じでしたか?

「新版」バーテンダーズマニュアル(柴田書店刊)には以下のように記述されています。

「ビールは、何年置いても微生物の繁殖はないが、タンパク質を含むので、風味のバランスが崩れやすく、早めに飲んだ方がおいしい。賞味期限は長くても半年、できれば3か月以内にフレッシュな風味を楽しみたい。」

​ここだけの話、かつて某ビールメーカーが大々的に自社ビールのキャンペーンをやった際は、営業担当が定期的に飲食店や小売店を巡回し、製造から1か月を超えた商品を自主回収していました。​​​

それだけビールにとって「鮮度」は命というわけです。

実際にビールが時間経過とともに、どのように劣化していくのかをグラフにすると、以下の図1のようになります。



イメージとしては出来立てから3日以内が最も美味しく、その後1週間経つと風味が落ち、1か月経った所で更に大幅な風味の抜けが発生する…。まぁ、簡単に言うと 「ビールは製造から1か月以内に飲め」

で。

最初の話に戻りますが、皆さん、ビールを買うときに「鮮度」気にしてますか?何も考えずに製造から日にちの経ったビールを買って「これは口に合わない」などと言っていませんか?

それではビールがかわいそうです。

ビールの鮮度の見分け方はとっても簡単。

6本パックなら、ここ(赤枠)を見れば一目瞭然。



1本単位で購入する際は、缶の裏を見てみましょう。



多くのメーカーが「製造年.月.上・中・下旬」という区分で製造時期を印刷しています。

「2020.02中」なら「2020年2月中旬製造」

「2020.03下」なら「2020年3月下旬製造」

ということですね。

この表記を確認して買えば、いつでもフレッシュなビールを手に入れることが出来るのです。

実は日本のビールは世界的にもとても高い評価を得ています。



スーパーや酒屋に行ったときは「鮮度」をチェックして、いつもよりワンランク上のビールを楽しみましょう。

Enjoy your bar life!



追記 細かい差はありますが、メーカーによっては製造日まで特定できるようになっている製品もあります。気になった方は検索してみて下さいね。





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最終更新日  2020.05.29 04:33:43
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