心の健康と子育てを考える              ベイサイドカウンセリング  Part2

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2006.08.23
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 子育ての目標はなんでしょう。どのような子どもを育てると、子育ては成功したといえるのでしょうか?

 多くの親は、子どもを「良い子」に育てたいと考えます。大人から見た「良い子」とは、多くの場合、親や大人の言いつけに素直に従う子どもではないでしょうか。このような子どもを持つと親は楽です。親の命令や要求には口答えせず服従するのですから、こんなに育てやすい子どもはいません。もちろん、幼少期に親への服従を教えることは大切なことです。守らなければいけない決まりを教えることも大事なことです。しかし、それだけでは子どもの自主性や自立心は育ちません。大きくなった時、大人に成長した時に自分で考えて目の前の様々な困難に立ち向かう力が育っていかないのです。親は、いつまでも子どものそばにいてあげることはできません。いつの日か子どもは自分の足で自分の人生を歩んでいかなくてはならない時が来るのです。その時のために自分の足で生きていく力を養わなくてはならないのです。

 子どもは、様々ないたずらをします。時には、大人には思いつかないようなとんでもないいたずらをしでかすのです。乳幼児期には、ティッシュペーパーを1枚1枚全部抜いてしまったり、壁に落書きをしたり、お母さんの化粧道具を全部出してしまったりすること等がよくあります。そんな時、親はどうしたらよいのでしょう。「どうしてそんなことをするの!」「やめなさい!」「何度言ったらわかるの!」というようなお決まりの言葉で叱り、時には躾と称して叩いてしまうこともあるのではないでしょうか。これでは、子どもの自主性や自立心は育ちません。子どもは、初めて出会う様々な物に興味を示し、色々考えながら自らの意思で行動しているのですが、せっかく出てきたその芽を大人は摘んでしまいかねないのです。大人にとっての「良い子」がじつは、自主性や自立心の乏しい子どもである場合が多いのです。

 親は、子どものしているいたずらが「悪いこと」なのかどうかよく考えて対処しなければなりません。本当に「悪いこと」をしていたら、よく言い聞かせ、注意しなければなりませんが、多くの場合、ちょっと工夫するだけで親も困らず、子どもの好奇心を阻害しないような方法を見つけることができます。例えば、先程のティッシュペーパーのいたずらの場合、あらかじめ、いたずら用のティッシュペーパーを数箱用意し、気が済むまで抜き出させてあげるとよいでしょう。抜き出したペーパーは、再度利用することもできますし、このようないたずらはいつまでもつづくものではありませんから。また、落書きの場合、本当に壁に描かれては大変ですが、子どもは、お絵かき帳ではなく大きなキャンバスに思いっきり描きたいこともあるのです。そんな時は、大きな模造紙等を壁や床に貼り、気の済むまで描かせてあげましょう。我が家では子どもが小さかった頃、食事の支度をしている母親の足元に来て、しゃもじやお玉、鍋等を全部出して遊んでいたものです。包丁など危険なものは手の届かないところに置き、あとは好きなだけ触らせていました。

 このようないたずらは発達の段階に応じてしなくなり、次の段階へと進んでいくのです。大人になるまで、ずっとティッシュペーパーを抜き続けたり、台所用品を全部出して遊んでいる人はいないでしょう。子どもの好奇心が満たされれば、そのいたずらはおしまいになるのです。ですから、親はできるだけ広い心で子どものいたずらを見て、本当に「悪いこと」かどうかを判断することが出来るようになると良いでしょう。一工夫することで親も子どもも満足できれば良いのですから。

 毎日、忙しく子育てをしていると、大人の基準で「良い子」にしていないと怒りたくなってしまうことがありますが、ちょっと立ち止まって考えてみてください。本当に怒らなければいけないことかどうかを。




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Last updated  2007.06.05 16:46:55
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