私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年04月09日
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カテゴリ: 千の朝
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 確かにその通りで、人間がもっているものといえば、記憶しかない。

 それがどこに記されていようと、記憶すればそれは彼の財産である。

 パウロは、いわば自己の財産を記したのであって、いわゆる「引用」をしたのではないのだ。

 小林秀雄の「引用」も同じであろう。

 そしてその財産を得るために行なった方法は、徹底的に読むという、まことに原則通りのことをそのまま行なっていた。

 このことは、多くの人の思い出にある。

 だが、前述のように原則が活用できるのは達人だけなのである。

 そして達人だけが財産を得ることができる。



 だが、この財産はいずれも相続できるのだ、もっとも何をどのように相続するかは、相続者によるが。

 平田篤胤は本居宣長から相続したが、問題はその相続の仕方にあるだろう。

 しかし、宣長はこれをどうすることもできない、小林秀雄も同じであろう。

「小林秀雄の流儀」 山本七平 新潮社





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最終更新日  2015年04月09日 06時34分05秒
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