私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年09月01日
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カテゴリ: 千の朝
f739


 これは私たちヨーロッパ人には考えも及ばぬことだ。
 それは単に簡潔に語るということではない。
 そうではなくて、逆に、意味の根源そのものに触れるということなのだ。
 俳句は短い形式に凝縮された豊かな思想ではない。
 おのれにふさわしい形式を一気に見出した短い出来事なのである。」(『表徴の帝国』)

 私たちの文化が「みごとに説明しきること」や「何ごとについても理非曲直を明らかにすること」より、「無根拠に耐えうること」や「どこにも着地できないで宙吊りになったままでいられること」を人間の成熟の指標と見なすという「民族誌的奇習」を保存していることは、バルトの言うとおり、たしかなことであるように思われます。

 それが果たしてバルトが夢見たような「無垢のエクリチュール」へ続く王道であるのかどうか、私にはよく分かりません。

 しかし、それについて考察し続けることば、私たち日本人読者に許された「特権的な義務」であると私は思います。






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最終更新日  2015年09月01日 07時08分55秒
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