私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2016年11月30日
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カテゴリ: 千の朝


 ――そして敗戦への運命の八年間
 「大日本帝國崩壊史」上に
 最も大きな役割を演じたものは、
 公爵近衛文麿を中心とした所謂
 進歩的革新陣営と、
 陸軍大將東條英機を主役に押し立てた
 軍閥政治軍人であつた。

 だが、その近衛は、

 江兆銘新政府を育成して東亜の全面和平回復を考へ、
 日米衝突回避の平和交渉に全力を尽したと言ひ、
 東條は、世紀の英雄を以て自ら任じ、その幕僚と共に
 太平洋戦争の勝利を確信して全国民に号令し、
 その威勢まさに當るべからざるものがあつた。

 しかも、この二者は、
 いづれもその志と異つた結論を出してしまつたのだ。

 なぜこんなことになつたのだらうか。

 アジア革命への謀略面から言へば、
 近衛は革新陣営のホープとしての存在が
 見逃すことの出来ない利用価値であつたし、

 かつ軍閥政治軍人のホープであつたところに
 最も御し易い条件を備へてゐたのである。

「戦争と共産主義」 三田村 武夫 民主制度普及會





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最終更新日  2016年11月30日 07時26分09秒
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