私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2017年10月26日
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カテゴリ: 千の朝


 より伝統的な史観の上に立っている。

 つまり、富んで栄えた国が武事を閑却し、
 質実剛健、尚武の未開人に滅ぼされるという
 ローマ帝国の衰亡、平家の滅亡の史観であり、
 この方が本来は人類の常識であって、
 その意味ではポール・ケネディの理論は
 独創的であるといえるが、
 まだどこか未熟であやふやなところがあり、

 そのためである。

 現にポール・ケネディが危機感を持った
 レーガンの大軍拡はソ連に、
 軍備競争ではとうていアメリカにかなわないと
 あきらめさせ、
 ペレストロイカにふみ切らせて
 冷戦におけるアメリカの勝利をもたらした。

 当時、ケネディの理論の批判者が
 「そんなことを言うのならソ連の方が先に滅ぶはずだ」
 と言った通りになったわけである。

 もしアメリカが中途半端なところで

 ペレストロイカもなく、
 冷戦の勝利もなかっただろう。

 バーカーはオランダの衰退の最大の理由として、
 武事を閑却したことのほかに、
 国内の党争が中央権力の


 バーカーの抄訳が日本で出版された昭和七年といえば、
 犬養首相が暗殺されて
 日本の政党政治が事実上、終った年であり、
 日本にとっても時代的な意義があったのであろう。

「繁栄と衰退と」 岡崎久彦 文藝春秋





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最終更新日  2017年11月08日 09時57分59秒
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