私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年05月15日
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カテゴリ: 千の朝


 と問われるなら、私は「急速な発展そのもの」と答えたい。

 とくに日露戦争に勝利してポーツマス講和条約を締結した
 明治三十八(一九〇五)年あたりまで、
 つまり二十世紀初頭までの日本の軌跡は、
 ひとたびそれを世界から眺めるなら、
 やはり驚くべき急速な発展と映るだろう。

 そのころまでの西洋人は「白色人種イコール文明」と考えていた。

 白色人種が文明を支配し、


 そこに黄色人種国家・日本が急速に文明化してきたのだ。

 彼ら西洋人が抱いていた世界秩序のイメージに一筋の亀裂が走る。

 当然、白色人種ならざる西洋文明国家・日本の扱いをめぐって
 さまざまな議論が沸き起こり、
 黄禍論のような極端な脅威論まで飛び出してくる……。

 要するに、日本が明治国家の建設から
 国際社会の一隅を占めていくまでの過程そのものが、
 世界にとっては称賛すべき発展にも映ったし、
 逆に脅威にも映ったのである。

 最も象徴的なのは、やはり日露戦争だろう。

 ぎりぎり精一杯ではあったけれども、とにかく日本はロシアに勝った。


 アジア人からすれば希望を含めた驚きと映ったわけである。

「市場と国家」 坂本多加雄 藤原書店





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最終更新日  2019年05月15日 05時10分08秒
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