私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年05月22日
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カテゴリ: 千の朝


 中米やハワイやフィリピンでは門戸を閉して
 自国に有利な関税障壁を設けながら、
 満州と中国についてのみ門戸の開放を
 一般原則としてふりかざしたのであって、
 カントロウィチがはっきり述べている通り
 きわめて戦略的な「政治原則」にすぎなかった。

 しかもこの「政治原則」は列強にくらべて
 中国問題で後れをとっていたアメリカにもっとも有利な政策で、

 中国に近付いて利益を得ようとする列強には
 一見公正無比な平和的衣装をまとってあらわれたため、
 日露戦争以前には帝政ロシアを、
 以後には日本を牽制する上で絶大な効果があった。

 日本はこの"一般原則″に対しては、
 たとえばパナマやキューバの門戸開放を迫ることで
 対抗すればよかったのだが、
 そういう発想は浮はず、
 有効な言葉で反論できないまま実力による満州の支配を進め、
 後には中国に軍隊を入れてますますアメリカの権益をおびやかした。

 日本は実力はあるが言葉に弱いのが


「敗者の戦後」 入江 隆則 中央公論社





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最終更新日  2019年06月13日 08時31分59秒
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