私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年05月28日
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カテゴリ: 千の朝


 ロシアが日本の北辺に迫(せま)ったことがいかにも面白くない。

 どこの国であってもとにかくよその国が
 極東で支配的地位を占めることには耐(た)えがたい。

 それが七つの海を支配した当時最大の帝国イギリスの受けとめ方である。

 しかしながら、当時の日本はいまだ無力なる半植民地国家であった。

 だからいかなるゲームにも参加できない。

 そうかといってイギリスはロシアと争って日本を分割するには、
 日本は地下資源などの魅力に乏(と)ぼしく、


 それくらいなら日本を助け、育てて、
 ロシアに対抗する防波堤(ぼうはてい)とするほうがよい。

 日本は
 自分の自由意志で国際情勢を乗り切っていく国家になりたがっていた。

 そのためになんとしても不平等条約(ふびょうどうじょうやく)を
 撤廃(てっぱい)してもらわなくてはならない。

 列強と対等な関係を一日も早く築くことを強く希望していた。

 そのことにむしろ利益を見出(みいだ)したのはイギリスである。

 日本は急速に近代的な国家体制を整え始めていた。

 イギリスはそれをみて、
 ロシアとの極東における取引ゲームに日本が参画することを


「国民の歴史」 西尾 幹二 産経新聞社





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最終更新日  2019年06月19日 09時29分58秒
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