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先日の日記でオリオン座の星、ベテルギウスが遠からずその一生を終え超新星となって爆発し消えていくであろうという話をしました。通常、星の内部で起こっている核融合反応では、最も重い元素でも鉄が最終物質です。これ以上の重い元素となると、星の最終段階である超新星爆発直前に起こる圧倒的な核融合反応で生成されるとされています。そして宇宙に撒き散らされたこれらの原子が長い時間をかけてたゆたい、再集合し新たな星やその惑星などを形作ることになるのです。我が太陽系も例外ではなくすべての元素はどこかで終焉を迎えた星々の残骸であると言えます。とすれば、我々の体、日常の生活で使っている品々や食べ物に至るまですべての源はかつて消滅した星々が遺した文字通りの星屑だったということになります。38億年前に芽生えた生命が長い長い時間をかけて現在に至るまで、地球上で輪廻し姿を変え、環境に適応しながら進化してきました。地球、太陽系、天の川銀河、宇宙とズームアウトしていくとなぜにここにこのような多様な生命体が存在しうるのか、不思議の念に絶えません。星々の残骸である多種多様な元素をあまねくリストアップし、すべての物質の特性を理解し、利用するに至った人間の知性とは何なのか。人間が担っている役割とは何なのか。星屑から生まれた我々もまたいずれは宇宙に散っていく運命を持っているはずですが宇宙は一体我々に何を望んでいるのでしょうか。世代は変われども細胞に散りばめられた遺伝子は、まるでそれ自体が生命体であるかのごとくわれわれに子孫を残させ、悠久の時間に抗いながら遺伝子の持つ新たな可能性を探らせているかのようです。我々の体は遺伝子を載せた船であるかのごとく、船から船へ受け継がれ新たな海原を目指して果てしない航海を続けていくことになるのでしょう。宇宙を統べる方程式があるのならその一つの解としてわれわれがここにいるのかもしれません。なぜなら我々ももともとどこかで輝いていた星の末裔だからです。
2011年10月27日
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これも某公共放送の同じシリーズの番組でやっていた特集なのですが、私の過去日記にもありました地球の脅威となる小天体の衝突をどうやって防ぐかという話です。過去の恐竜絶滅は最大直径数kmにもおよぶ小惑星の衝突によって惹き起こされた惨劇であるという説が現在有力となっています。近くはツングース大隕石の落下なども起こっていたようです。幅数kmというと論外ですが、数百メートルでもその破壊力は核爆弾何十発にも相当するほどで、陸上の都市部に落ちたりするとその被害は想像もできません。この程度の大きさの小天体は実は無数にあって太陽系の中を右往左往しているのです。その数、専門家の試算によると年間2万個とも勘定されているそうです。このような小天体を日夜観測し続け、地球に接近しそうなものを細かく軌道計算し早いうちに警告している機関もあります。その中で2029年に地球に最も近づき、少ない確率ではありますが地球引力圏内に捕捉される可能性のあるものがあります。つまり地球上に落ちる可能性があるのです。ちょっと前にタフガイが集まって宇宙船に乗り込み、今にも地球に衝突しそうな小惑星をボーリングして爆破させるという破天荒な映画もありましたが、実際にはどうなのでしょう? まああれはハリウッド映画(今はほとんどがB級映画ですが)なので現実味はありませんが、番組で紹介していた方法は既に実験・検証済みのようなのでちょっとだけ胸をなでおろしていただいて結構です。その方法はというと、小型の宇宙船を対象の小天体へ飛ばし、体当たりをくらわせるというものです。番組ではインパクターと呼んでいて、ある程度の距離に近づくと自動的に軌道を調整し過たず的を射抜くという方式になっているようです。これまでに培った武器産業のノウハウがはからずも役に立っている例でしょうか。そんなちっちゃなものをぶつけたところで役に立つのかという疑問もお持ちでしょうが、地球からの距離が十分遠ければ小さなショックでも結果的に大きなずれを生じさせますので効果絶大というわけです。他にもいくつか方法が考案されており、小惑星に軟着陸した後積んでいるエンジン(イオンジェット噴射とか言ってましたかね?)を作動させ、少しづつ軌道をずらしていくというアイデアとか、小惑星に接近したまま飛行し、その相互重力の影響でやはり軌道をずらしていく方法とかいろいろあるようです。こんな脅威を乗り越えるまでの文明を築き上げたのだなあと感慨無量でもありますが、地球の表面の危機は依然として後を絶たず、悪化の一途をたどっているようにも見え、その対策も統一化もままならず、国家単位で右往左往しているばかりというのもなんとも皮肉なことであります。いっそのこともうちょっとまとめて小惑星が地球を目指して押し寄せてくればちょっとはまとまって協力し合えるのでは?と考えるのは悪い冗談でしょうか。
2011年10月25日
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先日、某公共放送でオリオン座の明るい星の一つであるベテルギウスが、遠からず超新星爆発を起こして消滅する可能性が高い、という科学番組を放送していました。ベテルギウスはオリオン座を形作る大きな四角形の左上隅に位置する一等星です。末期の星らしく鈍く赤く輝いているのですぐわかります。なぜこれが近いうちに終焉を迎えることが分かるのかというと、最新の精度の高い観測機器による観察の結果であることを紹介していました。一つにはそのスペクトル。終末を迎える星の典型的な輝きであることがそのスペクトルから読み解くことができるからです。そして星の形状。わずかに離れた位置から同じ性能の望遠鏡で星を観測すると干渉縞が現れ、その形から星の輪郭が類推できるのです。これによると、ベテルギウスは球に近い太陽などと比べるとダルマのように球の内側から盛り上がった部分がせり出し、あぶくが複数固まったような状態になっているそうです。末期を迎えた星は内部からの圧力が限りなく増大し、それが表面の弱い部分から盛り上がって瘤のように突き出してくると考えられています。やがて、星は最後の時を迎えます。いわゆる超新星爆発です。ガスを宇宙に撒き散らし、何万倍もの輝きを放ちそして消えていきます。そうです。あのオリオン座が星を一つ失うのです。考えただけでも異様な光景と言わざるを得ません。天文学者によると超新星爆発を起こしたその輝きは月の何百倍にも達するそうです。ここまで明るいと昼間でも目に見えるでしょう。実を言うとこれまで観測された超新星と比べると我々からの距離が異様に近いのです。その距離なんと200数十光年。これまで観測された近傍の超新星までの距離がその十倍にもおよびますので宇宙的感覚でいうと目の前の出来事になります。ところでそんな近くで星が爆発して影響はないのか?という疑問も生じます。星が超新星爆発を起こすと両極から垂直にガンマ線を放射します。もしそれが地球の方向を向いているとかなりの量のガンマ線に曝されることになります。そこで天文学者もベテルギウスの回転軸を探るべく様々な観測を行なってそれを求めました。それによると我が太陽系から少しずれていてほとんど影響はないという結果になりました。一安心ですね。地球に三葉虫なる生物が繁栄を極めていた頃の地層からある示唆的な事実が確認されています。ある時代を境に地球表層部に生息していたと思われる三葉虫がぱったり見られなくなったというのです。それ以降に発見されるのは深海に棲む三葉虫の化石ばかりになるそうです。つまり表層部に棲む三葉虫に何か破滅的な事象が発生し、絶滅したことを示しています。これがひょっとしたら超新星爆発によるガンマ線バーストによるものではないかということです。何億年も前の話ですので確たる証拠はないのですが、事実であればなんとも恐ろしい話ですね。超新星爆発それ自体も一大スペクタクルで壮大な宇宙ショーになることでしょう。もし立ち会うことができたらとてもラッキーだと思うのですが、その後のオリオン座を見て何を感じるでしょうか?ぽっかりと穴の開いたような気分になるのか、諸行無常を感じるのか。時空の中ではなんとも儚い我々の存在であることか。
2011年10月24日
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