巨頭星団クラブ

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2003年01月28日
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温暖化ガスによる地球環境の破壊だの危機だのと言われて、地球の命運も尽きるかと思われるような昨今ですが、たとえ人類やその他の動物が生存できなくなっても一方ではしぶとく生き残り栄える生物もたくさんいることでしょう。


でも、この広い宇宙のことですから、今まさにそのような危機に直面している惑星系も存在しているはずです。
ScienceBlogから拾った話題で、ヨーロッパとブラジルの科学者たちが、共同で星々のスペクトル分析を行っている最中に発見したHD47536というIDの巨星の惑星系が、そのような危機に瀕しているということです。

科学者たちは南天の80個ほどの巨星のスペクトル分析を、La Silla天文台にある1.52m望遠鏡と分光器を用いて観測していました。HD47536は直径が太陽の約23倍、標準的な赤色巨星としてはかなり小さい部類の星です。
この星を巡る惑星は主星から平均距離で約3億kmの距離にあり、地球から太陽の距離の倍ほど離れていますので、まだ安全圏にあると言えますが、遠からず燃え盛る炎に包まれるのは明らかです。
さてこの惑星に住むであろう住人の運命やいかに、と固唾を飲むところですが、この惑星、サイズが木星の数倍はあるという巨大惑星ですので生命体が存在するかどうかは甚だ疑問ではあります。

そもそも恒星の成り立ちは、星間物質が寄り集まり核融合反応を起こすに十分な温度と密度に達し、新たな星の誕生となります。そして燃料が尽きるまで熱と光を放ち続け、やがて恒星の外側から膨張を始め、どんどん外側に広がり希薄なガスを撒き散らします。
有名な亜鈴状星雲などは、このような赤色巨星のなれの果ての姿で、惑星状星雲や散光星雲などと呼ばれ、美しい星の名残のガスが恒星の光を浴びて我々の目に映っているわけです。


万一、我らの末裔が生き残っていたとすると、どのような文明を築いているのでしょう。
ひょっとしたら高度な宇宙空間移動の方法を見つけ、他の星系に移り住んでいるかもしれません。あるいは太陽をもコントロールする科学力を持つに至り、赤色巨星となる前にそれを抑制する処理を施しているかもしれません。

非現実的とも思えるような遠い未来のことですが、想像力の翼を広げるにはなんとも魅力的な題材です。それにしても、差し迫った危機が目前にあるときに不謹慎かもしれませんが、人間の持つ最大の能力は想像力です。地球の隅々に想いを巡らし、そこに住む人たちの暮らしや喜びや悲しみを想像することは、地球人としての自覚を促す重要な知的作業ではないでしょうか。
願わくばささやかなその想いが人類の共同意識を呼び覚ます輝きとなることを祈ります。





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最終更新日  2003年01月29日 02時28分43秒
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