巨頭星団クラブ

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2004年03月25日
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夜空に浮かぶ、地球程度の惑星には似つかわしくない立派な衛星、月。

イギリスの分子生物学者によると、月なしでは地球には今のような多様な生命が生まれることはなかったであろう、と考察しています。

生命の誕生のドラマはつまびらかにはされていませんが、太古の地球の海で発生したアミノ酸分子が、他の分子と絡まりあい、あの美しい二十螺旋を描く、生命体の設計図とされるDNAとして成長してきたのであろうと推測されています。
しかし、これだけでは2重螺旋が集合離散するプロセスは解明できていません。つまり二つのひもが引き剥がされるには、何か別の力が必要であるというわけです。

研究室レベルでは、DNAを成長させていくためには、特定の酵素の存在下で2つの温度帯が必要です。低いほうの温度、50度CではDNAの一つの紐が、対応する紐を合成する鋳型として機能し、高い温度帯、100度Cではこの二つの紐が分解し、それぞれの紐を複製します。このサイクルを繰り返すことによって、40サイクルで1つの分子が一兆個にまで複製を増やすのです。

月の起源はいまだに諸説紛々ですが、一般には50億年前に地球に小惑星などが衝突し、地球から飛び出した一部が月となったとされています。
地球上に生命が発生し始めたのは、ちょうどそれから10億年後になりますが、その頃はまだ月は地球に近く、地球の自転周期もずいぶん早かったと想像されています。ということは地球上の海に発生した潮汐、干潮・満潮のサイクルも2、3時間おきに起こったと考えられます。

頻繁に繰り返される潮の干満の中で、海にたゆたっていた生命の元となる分子が離合集散を重ねて、現在の多様な生命体の起源を作った、というわけです。

それでも、進化を始めた複製分子が何であれ、変動の激しい環境の中で、そのエネルギーがきっかけを与えたことは明白です。

もし、この理論が正しければ、今生命体の存在が期待されている天体、火星ではその可能性は希薄になってきます。火星にはフォボスとダイモスという2つの衛星がありますが、その潮汐に関する影響は地球における月の1パーセントほどしかないからです。いたとしても、地球ほど多様性のある進化の進んだものではないかもしれません。

母なる地球の生命の揺り篭を揺すって、今ある我々を生んだのが月であるとすれば、月は生命の父と言えるかもしれませんね。





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最終更新日  2004年03月25日 21時57分24秒
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