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2021.04.25
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カテゴリ: なろう小説


九尾の狐の戦国史シリーズ5作目
【R18】河越城奇譚 〜 城はいかにして内から喰われたか
https://novel18.syosetu.com/n3848gt/


第6作はプロットを調整しながら、文章も書き始めています。割とオーソドックスな戦国ファンタジー戦記になる……はずw

 この作品は天文(てんぶん)年間で、謙信、氏康、信玄の対決の時代だった永禄年間に比べると、どうしても影が薄いんですよね。で、北条氏綱という大名の存在感自体も薄い。永禄の関八州がメジャー過ぎるせいかもしれませんね。

 史書として残る『北条五代記』の五代とは、早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直になるわけですが……。創業者・早雲、戦国史最メジャーの担い手・氏康、関八州支配を完成させながら滅ぼされてバカ評価される氏政・氏直親子に比べると、「氏綱って何した人?」ってなっちゃうのは、しょうがないのですよねえ。

 でも、天文10年になくなるまでの事跡を拾えば面白い人なんですよ。

 北条の本拠っていうと、小田原城ですが、小田原への本拠移転を進めたのは氏綱です。

 そもそも、北条を名乗るのも氏綱の代からです。

 小机城、江戸城を奪取して南武蔵(東京都)の支配の足がかりを作ったのも氏綱です。

 さらには、北武蔵にも度々侵攻し、岩付城を一時的に占拠したのも氏綱です。



 そのくせ、包囲網を形成され、岩付城を奪回されたり、里見氏に海路から相模に攻め込まれて鎌倉を焼かれたりするドジなところもあるのが氏綱です。

 家督相続の支援をした今川義元に裏切られて扇谷上杉、武田と包囲網を組まれたことに激怒し、今川と手切れにして駿河に攻め込んだのも氏綱です。

 河越城を陥落させ、扇谷上杉滅亡への道の下地を作ったのもの氏綱です。

北条氏綱公御書置 という非常にためになる遺訓を残してもいます。

勝って兜の緒を締めよ

 日本人が大抵は聞かされているこの箴言は、この遺訓の最後の一条にある



右、堅於被相守者、可為当家繁昌者也。


(俺訳)
一つ。巧みな合戦の運びでおびただしい数の勝利を得ても、おごりの心が生まれ、敵をあなどり、あるいは、馬鹿な行状に走ることは、必ず起こる。慎まねばならん。散々にこのようなことになり、滅亡に至る家は、古来より多い。この本質は万事にわたっているぞ。勝って兜の緒を締めよ、ということを忘れてはならない。右に示した条々を堅く守ろうとする者こそが、当家の繁栄をもたらす者となる。

が出典なんですよね。

 とにかく、お前らは、氏綱公の偉大さをもっとよく知るべきなのでーす。





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最終更新日  2021.04.25 18:00:29
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