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2021.05.16
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カテゴリ: なろう小説



【R18】河越城奇譚 〜 城はいかにして内から喰われたか
https://novel18.syosetu.com/n3848gt/


 海事・水運(河川交通も含む)の重要性に着目して戦国モノを書いてみたいという風に思ったのは、意外にも地政学への興味からかなあ。まあ、地政学というと、ちょっとインテリぶった人、理系の人からはトンデモ扱いされちゃうのだけど。原体験は若い頃に読んだ故・倉前盛通さんの『悪の論理』。学術書ではなく、飽くまでも地政学を知らない人向けに書いた雑書的な入門書だけど、若僧にいろいろと影響を与えてくれたもんです。

 倉前さんは日本は立地的には海洋国家であるはずなのに、そのお寒い現状を嘆いていたものです。しかし、日本の中世~古代の軍事の考察において、これだけ海岸線が長い国で、海軍力を考えないでいいはずがなく、古代の騎馬民族征服説からしてあり得ないと説いていたもんです。

 そして、長じていろいろ知ってわかったのは、海軍力がキーとして出てくる軍記の少ないこと。そもそもアジアに猛威をふるった和冦の根っこなのにねえ。

 ただ、清盛一派の隆盛は根っこに海賊退治があったわけだし、中国との海上貿易で築いた豊かさがある。源平合戦の終盤はお陰で、水軍勢の戦いが中心となる。

 室町幕府の成立期の戦いでも、尊氏と正成・義貞の決戦となった湊川合戦の鍵となったのは、尊氏側の水軍の動きだったりする。そもそも朝廷と手切れになったときに一敗地にまみれた尊氏を救ったのは水軍勢の優勢でそれがあったから、九州に逃れられ、そこで戦力の糾合に成功したから、湊川での巻き返しにつながる。

 さらに以前には藤原純友の乱などもある。

 水軍・海事がないのではなく、クローズアップされにくい文化的背景が何かしらあるのかなと思います。

 そこんとこを自己流に読み解いて行きたいというのもあるのですよねえ。



 てなことを妄想しいしい、九尾の狐さんたちは海岸にたどり着いたのです。プロットを練るのに時間がかかり、ディテール書き込む段階でまだ悩んでるのは、そこら辺を考えていくと……ということなのですね。ネタばらしするつもりはないので、一人で悩まなければならんのですが。

 にしても、北斎はすごいなあ……この絵の弁財船は室町末期から~江戸時代の民間の海上交通を支えるスタンダードシップなんですが。ディテールやサイズ感まで、この絵をつぶさに見れば、すごくつかめるんですよね。エロ絵から資料的価値の高い客観的な写実まで……やっぱりすごいなあ。

 中型の軍船である関船と構造が類似していると言われていて、「標準設計」みたいなものが 浸透していたんでしょうかね。こういうのが海上を行き交っていたのが戦国で、当然、瀬戸内ばかりでなく、日本の海岸地方のあちこちに海賊船としても跳梁していたことでしょう。





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最終更新日  2021.05.16 04:06:53
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