黒野千年のブログ

黒野千年のブログ

PR

プロフィール

黒野千年

黒野千年

カレンダー

バックナンバー

2025.12
2025.11
2025.10
2025.09
2025.08

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

社会

(1)

腕時計

(4)

なろう小説

(213)

歴史

(4)

スポーツ

(1)

(1)

コロナ

(6)

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.05.17
XML
カテゴリ: なろう小説



【R18】河越城奇譚 〜 城はいかにして内から喰われたか
https://novel18.syosetu.com/n3848gt/


 戦は悲惨……といったときに、何で悲惨かといえば、人が死ぬからですよね。ただ、自分は戦争こそ抑制できる暴力であり、基本は他人の暴力行使を抑止するための暴力ありきだと考えているのですね。もちろん、そうではない暴力が世の中には多様に渦巻いている、というのが大前提ですけどね。

 去年の大河の『麒麟がくる』で、吉田鋼太郎さん演ずる松永久秀が鉄砲を大量配備する理由を問われたシーンがありました。久秀は長谷川博己さん演ずる若き日の明智十兵衛光秀にいきなり鉄砲の筒先を向け、「動くなー!」と叫んだ。そうして「鉄砲を放っても当たらないかもしれない。だか、お主は鉄砲の威力を知っているから動けない。これが鉄砲の本当の効果だ。鉄砲が大量にあれば、多くの人が動けなくなる。大きな軍勢も攻めて来れなくなる」と、大雑把にそんな理由を述べていたと思います。

 これ、軍隊や核兵器に限らずあらゆる兵器に期待される「抑止力」という考え方ですね。式にすれば、簡単です。

軍事力で対抗されて背負うリスク>軍事力を行使することで得られそうなメリット

 この不等式が成立するなら抑止力が効きます。銃を向けられた十兵衛の如くに、相手に向かって行こうなどとは思いません。

軍事力で対抗されて背負うリスク<軍事力を行使することで得られそうなメリット

 この不等式が成り立ってしまえば、鉄砲を構えていても相手は襲いかかってきます。射手の腕が悪いとか、銃に欠陥があるとか、雨が降っていて火縄が使い物にならないとか……。

 時折、何でこんな戦争が起こったのだろう?ということかあります。



 特に、宗教とナショナリズムとイデオロギーというやつは、不等号の向きを「あり得ない」というほど変えてしまうことがあります。これは近代以降の方が強烈に作用することが多い。むしろ、中世の方が打算的で欲得尽くということの方が多いかもしれませんね。

 しかし、打算的で欲得尽くの方が健全かもしれません。宗教とナショナリズムとイデオロギーで戦争を起こすというのは、「考え方の違いというくらいで、人を殺すことを是とする」ことにほかなりませんからね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.05.17 20:47:06
コメント(0) | コメントを書く
[なろう小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: