ところが、である。オープニングで、お約束の『Jumpin‘ Jack Flash 』が、♪ガッガーン!と始まるやいなや、もう65歳にもなるはずのミックが、往年のテンションと何ら変わりなく、激しく腰をふりふり歌い踊る。2曲目も、踊る、踊る。3曲目も、跳ねる、飛ぶ、踊る。ライブ会場がNYのビーコン・シアターという小さめのコンサート・ホールなのもあって、絶妙のカメラワークと相まってもの凄い臨場感である。およそ2時間のライブでセットリストは全18曲、特にラスト3曲は「 Start Me Up」「Brown Sugar」「Satisfaction」と、怒涛のメジャー曲ばかりで、想像を絶するボルテージのまま、こちらが呆気にとられているうちにライブは終わった。