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最後にキタ~~~!!(>▽<)
いや、待ってたわ、 こういう背筋がゾクっとするようなお話。
直接的に責めてるわけじゃないのに、気づいたら真綿で首を絞められていたのは自分の方。
身動きできなくなり、自分の妄想で追い詰められてしまう・・・。
鈴木京香さん、さすがの演技で見せてくれましたねぇ♪
美しさがミステリアスさと相乗効果になってたもんなぁ。
峰和の小澤征悦さんも野心溢れる男なんだけど、弱さも見られて・・・。
これは面白かったなぁ。
お話的には一番好きだったかも。
最後のオチまでナイスで、まさにラストに相応しい回でございました。
お見事!!
養子縁組をして、子供を授かることにした根岸夫婦。
不妊治療では有名な女医の中尾の元を訪ねた夫婦。
妻は社長令嬢で、出世のために結婚した峰和。
そこに愛はなくとも、家族は演じられると-------。
中尾によって特別に紹介された赤ちゃんを、すっかり気に入ってしまった妻・千鶴。
そして中尾から呼び出しを受けた峰和。
どうやら養子縁組に関する最終確認のよう。
里親の条件は5つ。
赤ちゃんを愛すること。
経済的余裕があること。
家庭内に不和がないこと。
両親が健在なこと。
そして-------- 両親に犯罪歴がないこと。
意味深な視線と、確認をする中尾に妙なものを感じつつも、峰和はそれらは大丈夫だと、感謝のしるしとして、後々何か言われないためにも小切手を手渡そうとする。
「私が特別と言ったのは、そういう意味ではありません」
そう言って金は受け取らない中尾。
中尾は不妊治療の世界では魔術師と呼ばれる女性にとっての救世主だといわれているほどの腕の持ち主。
彼女曰く、今は極端な話、冷凍保存された精 子さえあれば、既に他界した者の子供すら作ることは可能だというのだ。
そうなると最早魔術の世界だと・・・。
そこへ届けられたワイン。
それはどうやら峰和が好きだったもの。
それに、待ち合わせした店は、以前から峰和がよく利用していた場所。
流れるBGMの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」のジャズソングは二人ともお気に入りの曲。
あまりの偶然に驚く峰和。
趣味が似ているという峰和に、それは自分たちが似た境遇だからだという中尾。
峰和は既に両親も兄弟もおらず、天涯孤独の身。
そして中尾もまたそうなのだという。
だから自分の好きなように生きられる。
「あなたも そうやって生きてきたんですか?
欲しいものは何でも手に入れてきた-------」
中尾の瞳に惹かれる峰和。
思わず手を伸ばそうとしたその時、調度メールが入り、中尾は患者に呼び出されて行ってしまうのだった。
「いずれまた」
その言葉に含まれた誘い。
千鶴は一刻も早く正式な養子縁組をしようと言うことで、中尾を家に招待することに。
中尾の手土産は、峰和の大好きなぶどう・・・。
そして、千鶴が赤ん坊の相手をしているときを見計らい、先日の食事のお礼だと、峰和は中尾に香水をプレゼント。
早速それをつける中尾。
だが、彼女はそこで峰和がはじめて上京して住んでいたアパートが壊されビルになったという話を聞かせてきたのだ。
更にはそこの大家の娘と付き合っていたことや、今度赤ん坊と一緒に3人で旅行に行くことを既に知っていたのだ!!
養子縁組でそこまで調べる必要があるのか!?
流石に驚きを隠せない峰和。
「あなたのことなら何でも知っています」
そんな風に言って微笑む中尾。
・・・鈴木さんはこの含みのある微笑ってのがめちゃめちゃうまいんだよなぁ。
その時赤ん坊を寝かしつけた千鶴が戻ってくる。
中尾の纏っている香水が、自分と同じものだと指摘すると、これは妹もよくつけていた香水だと言い出したのだ!!
天涯孤独の身ではないのか?
「亡くなりました。
殺されたんです、7年前に-----」
この台詞で視聴者は誰が犯人で、中尾との繋がりが見えたわけで。
流石に奇妙さを感じる峰和。
今度は会社にまで現れ、義父に声をかけていたのだ。
「偶然じゃありませんよね」
これは意図的以外何者でもない。
そして、今度は峰和を家に招待した中尾。
そこで彼女は妹の話を語りだす。
彼女は絵を描くことが好きだった。
だが、絵だけでは食べてはいけないと、ホステスの仕事をしていたよう。
そんな頃、近所で外国人の窃盗事件が多発。
どうやら妹もその事件に巻き込まれてしまったよう。
荒らされた部屋、金品は盗まれ、殺されてしまったと・・・。
だが、他の手口とはひとつだけ違うことがあったという。
なんと、妹は暴行されていたのだ。
それを中尾は外国人窃盗団の仕業ではないと言い出す。
「妹を殺したのは、彼女の恋人です」
警察も窃盗団の犯行だと認めたのだが、中尾は言う。
合鍵をもっていたからこそできる犯行。
それに、事件のあった日、中尾は妹の弓子と一緒に、両親の墓参りに行く約束をしていたというのだ。
だが、それでは恋人が犯人だという理由にはならない。
「その男にとって 妹が邪魔な存在だったとしたら?」
弓子は姉にもその存在を隠していたよう。
「妹も、香りだけは隠せなかった」
それが峰和がくれた香水と同じもの。
たまたまだという峰和。
だが、中尾が遺品を整理していた時にみつけた姓名判断の本。
そこに書かれていた名前は---------- 本郷弓子。
「あなたの結婚前の本名も本郷でしたね」
ホステスだった妹の弓子。
そこで「本郷」を調べ上げた中尾は、店の客の中にその男を見つけたのだ。
何故急に妹がワインを飲むようになったのか。
ジャズを聴くようになったのか。
「本郷が、ある中堅企業の社長令嬢の婿養子に納まったのは7年前。
妹が殺されたのも7年前。
これもただの偶然だと思いますか?」
だが、証拠はないという中尾。
それでも・・・完璧な偽装工作をした犯人が唯一残していったものがあるというのだ!!
「犯人の精 液です」
あの日、妹を迎えに来た中尾は遺体の第一発見者になった。
だが、警察を信用しない彼女は、犯人の残したそれを妹の体内から採取し、冷凍保存していたというのだ!!
そして、自分が本郷の存在を知ったのは1年半前。
彼が養子を探しているという事を知り-------ある計画を思いついたというのだ。
「犯人の子供を作りました」
卵子は自らのものを用い、海外で代理母を使い、体外受精をしたというのだ!!
行為がなくても、子供は出来る。
なんという復讐!!
その子供を犯人である峰和へ渡そうとしているのだ、この女は!!
「もし あなたが犯人じゃないなら、あの子を育てなさい。
でも、きっとあの子はあなたに似てくるわ。
養子だと知らない人は言ってくれるでしょう。
「まあ お父さんに そっくりね」
でも 奥さまは? お父さまは?どう ごまかすの?
どちらにしろあなたを待っているのは地獄よ。
何年も何年も苦しみなさい。終わりはないの。
あなたが死ぬまで続くのよ--------」
調べられたらすぐに誰が父親で母親なのか分かってしまう。
その経緯も・・・。
「かわいそうな人、そんな結婚であなたがしあわせになれるはずがないのに」
弓子はそう言って、千鶴と話をすると言い出した。
だが、ここまでようやくたどり着いたのだ。
「お前みたいな女に邪魔されてたまるか!!」
そして、己の出世を選んだ峰和は、自分のことを想ってくれていた恋人を殺してしまったのだ・・・。
呆然となった峰和は、家に戻り、千鶴にその子は返すというのだが、それを彼女が了承するはずもない。
彼女もまたこの夫婦の関係に愛がないことはわかっていた。
それでも・・・。
「あなたと家庭を作りたいの。
ほら 見て。目元なんかあなたにそっくり。
私、あなたの子だと思って育てるから」
だが-----峰和にとって、その言葉は自分の罪の結果を知らされるだけ。
これから一生、今の地位と引き換えに、自分の罪の結果と向き合って生きていくなど、彼には出来なかった・・・。
自ら命を絶ってしまった峰和。
遺影に手を合わせ、薄く笑みを浮かべる中尾。
「本当はあなたの子供なんかじゃなかったのに」
そう、本当は体外受精など全部嘘。
「あなたに子供を持つ資格はどない」
これは峰和の己の罪の妄想が招いた結果。
でも、中尾にすれば妹の復讐が出来て胸のすく想いだったろう。
心理的に追い詰められ、7年後にその代償を払わされる。
いやぁ、怖い怖い。
まぁ中尾の執念って所だな。
でも本当最後まで面白く見せてもらえたわ。
鈴木さんの魔性っぷりが最高でした♪
さて、ナビゲーションパートは、このまま死の真相が明かされずに終わるのか・・・と思えば、最後の最後でまたどんでん返しが起こり、もう一度取調べがされることに。
ミステリーとは、こうでなくてはね(^^)
って事で、序盤の作品の出来がもう少しよければなぁ・・・という印象でしょうか。
後半は盛り返してくれましたし。
ま、逆に最初につまずいたことで、過度な期待をやめたので、よく見えるようになったのかもしれませんが(苦笑)
個人的には「白い凶器」の真相と、小さな故意の話、今回のお話が好みでしたわ。
やっぱこういうミステリーは特番で2時間位の放送がいいのかもしれませんね。
企画的には面白かったですけど、やっぱ尺の短さはいかんともしがたいかと。
ただ、毎回登場されるキャストは豪華だったので、そういう意味では楽しませてもらえました。
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第10話
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