音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年02月07日
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テーマ: 洋楽(3310)




前編 に記したように、1.「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」、7.「希望の光」といった有名曲だけでは、このセカンド作『トゥールーズ・ストリート』の真価は計れない、というのが筆者の感想である。個人的に1.「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」は大好きな曲だし、まさしくドライヴィング・ロックといったノリで聴かせる2.「ロッキン・ダウン・ザ・ハイウェイ」(これもベスト盤に収録されている)も本盤で1、2を争う好曲だと思う。けれども、こういう名曲がどういう背景からでき上がってきたのか、そこまで聴かせてくれるという意味で、やっぱり元のアルバムを楽しむ方が結果的に何倍も楽しめるし、当時のドゥービー・ブラザーズの魅力もよくわかると思う。

 というわけで、上記の他に外せない曲をいくつか挙げてみたい。多くの人には、アルバムを最初に聴いた印象としておそらくは軽快でノリのよい部分(上記の3曲が典型)が耳につくことだろう。だが、個別の曲レベルでは、そのイメージとはうって変わって、叙情性たっぷりに静かに聴かせる表題曲4.「トゥールーズ・ストリート」とアルバムを締めくくるやはり叙情的な短編10.「スネイク・マン」もこの同じアルバムには収められている。これら2曲は、ギターリフやキャッチーなメロディなどのノリだけでなく、アコギとヴォーカルがメインで音楽的背景をさりげなく見せる。こういうことができるからこそ、5.「コットン・マウス」のように、ホーン・セクションを前面に押し出した曲演奏もさりげなくこなすことができたのだろう。9.「ディサイプル」はギターが前面に出てこの時期のドゥービーらしい曲(路線としては最初に触れた3曲と同じ線上にある系統の曲)だが、その前に配された8.「ホワイト・サン」との対比で聴くと面白い。この両方が並ぶようなことがさらりとできる。そんなところが初期ドゥービーの音楽の懐の深さなのだろうと思わされる。

 気がつくとほとんどの曲に触れてしまった。要するに言いたかったのは、ベスト盤に収録されるような代表曲だけではその真価は計りづらく、本盤『トゥールーズ・ストリート』とそれに続く 『キャプテン・アンド・ミー』 『ドゥービー天国』 はぜひアルバム通して聴く価値があるという点。“ イーグルス と双璧をなす”なんて言い方がよくなされるけど、西海岸というだけでなく、まさしくアメリカン・ロックのルーツと形成過程の重要部分が体現されている。



[収録曲]


2. Rockin' Down the Highway
3. Mamaloi
4. Toulouse Street
5. Cotton Mouth
6. Don't Start Me to Talkin'
7. Jesus Is Just Alright
8. White Sun
9. Disciple
10. Snake Man

1972年リリース。






【国内盤】The Doobie Brothers/トゥールーズ・ストリート







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Last updated  2013年02月07日 07時54分12秒
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