音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年04月02日
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我が道を推し進めたサード作


 1976年のファースト作、翌77年のセカンド作に続いて、78年にリリースされた、サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス(Southside Johnny & The Asbury Jukes)の第3作がこの『ハーツ・オブ・ストーン(Hearts Of Stone)』というアルバムである。前2作と同様にスティーヴ・ヴァン・ザントがプロデュースを担当し、楽曲は盟友ブルース・スプリングスティーンの提供が2曲、ヴァン・ザントのペンによるものが6曲、これら2人にサウスサイド・ジョニー自身を加えた3人の共作が1曲となっている。メンバーには若干の変動があり、例えばドラマーにはE・ストリート・バンドのマックス・ワインバーグが参加している。

 まず、注目はスプリングスティーン作の2曲、表題曲の4. 「ハーツ・オブ・ストーン」 と6.「トーク・トゥ・ミー」。前者はスロウ、後者はアップテンポで、いずれもスプリングスティーンそのまんま…なのにそれらがサウスサイド・ジョニーで見事にはまっているというのが不思議なところ。ちなみに、前者のリード・ギターはヴァン・ザントが担当している。

 上記以外で特にお気に入りのナンバーを挙げておきたい。3.「道化役の恋(アイ・プレイド・ザ・フール)」、5.「テイク・イット・インサイド」はいずれもヴァン・ザントによるナンバー。8.「騙されるのも悪くない(トラップト・アゲイン)」は再びスプリングスティーンを含む3人の共作。他の曲も粒揃いで、演奏もホーンセクションを含んだ王道アメリカン・ロックと言えるスタイルのものである。

 決して売れた盤ではない(それどころかこれをもってEpicとの契約が解除されてしまう)が、初期3作の中で完成度は最も高く、批評家筋の評価も高い。余談ながら、ローリングストーン誌が1987年に過去20年のベスト・アルバムを選んだ際、本盤は92位に選出されている。だからというわけではないけれど、サウスサイド・ジョニーを初めて聴く人がいたなら個人的にはこの盤を強く薦めたい。


[収録曲]

1. Got To Be a Better Way Home
2. This Time Baby's Gone for Good

4. Hearts of Stone
5. Take It Inside
6. Talk To Me
7. Next To You
8. Trapped Again
9. Light Don't Shine

1978年リリース。




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【輸入盤】SOUTHSIDE JOHNNY & THE ASBURY JUKES サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス/HEARTS OF STONE(CD)




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Last updated  2017年04月02日 08時33分03秒
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