音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2018年07月31日
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“2枚看板”のデビュー盤


 チキン・シャック(Chicken Shack)は、1960年代に形成されたブルース・ロック・バンド。1970年代半ばに活動が止まった時期もあるものの、現在まで存続していて、後に“スタン・ウェッブズ・チキン・シャック”と名乗ったことからも顕著なように、このバンド=スタン・ウェッブ(Stan Webb,ギター&ヴォーカル)という図式のイメージが強い。けれども、デビュー当初はクリスティン・パーフェクト(Christine Perfect,キーボード&ヴォーカル、後にフリートウッド・マックのジョン・マクヴィーと結婚してクリスティン・マクヴィーを名乗る)との2枚看板にベースとドラムを加えた形であった。

 イギリスのアルバムチャートで12位に達したが、内容としてはブルース色が強く、とりわけ3曲のカバー(2.「ロンサム・ホイッスル・ブルース」、4.「サン・ホー・ゼイ」、6.「シー・シー・ベイビー」)に見られるように、フレディ・キングの影響を強く受けている。他にもB・B・キング(1.「ザ・レター」)やジョン・リー・フッカー(5.「キング・オブ・ザ・ワールド」)を取り上げていて、全体としては重くて渋いといった印象である。

 オリジナル曲に目を向けると、インスト曲の8.「ウェッブド・フィート」に代表されるようスタン・ウェブのナンバーもさることながら、クリスティン・パーフェクトの存在が光る。彼女のペンによる3.「ホェン・ザ・トレイン・カムズ・バック」と9.「ユー・エイント・ノー・グッド」は、リスナー側の姿勢次第では本盤のもう一つの聴きどころになっているとも言えるのかもしれないと思う。

 ちなみに、長々しいアルバム表題(Forty Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve)と妙な缶詰めのジャケット写真が気になる人も多いことだろう。表題(なおかつ缶詰のパッケージ名)は“新鮮なままパッケージされ、そのままサーブできる40本の青い指”。よくある缶詰めパッケージの語句をもじったものである。もちろん、青い指が食卓に並ぶととんでもなく不気味だが、40本の青い指というのは演奏者4人分のブルースを演奏する指を意味している。


[収録曲]

1. The Letter
2. Lonesome Whistle Blues
3. When the Train Comes Back

5. King of the World
6. See See Baby
7. First Time I Met the Blues
8. Webbed Feet
9. You Ain't No Good
10. What You Did Last Night

1968年リリース。





 ​
Chicken Shack / 40 Blue Fingers Freshly Packed And Ready To Serve 【LP】




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Last updated  2018年07月31日 07時43分03秒
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